シアトルからロサンゼルスまで17時間の旅 一日目
ロサンゼルスの映像学校に受理され、さあまもなく、というところでわたしは、シアトルで所持していた車をどうしようかと悩んでいました。
シアトルのドライバーと比べてロスでは運転の荒い人が多いと聞いてビビりまくっていました。
まあでも大丈夫か、と軽く考え、シアトルからロサンゼルスまで運転して車を保持したままにしよう、と決めました。
ですが、運転のみトータルで17時間ほどかかるということで、一日では無理だろう、どこかで宿泊し、二日かけていこう、ということに。
そして宿泊場所など考えていくうちに、一日9時間運転を二日連続、しかも一人で、となるとだいぶ心細くなり、三日に分けることにしました。
そして当日、オレゴン南部のMedfordという所に宿を取り、朝10時、少し遅れて出発。
I-5という北から南を走る高速道路をひたすら走ります。
シアトルからタコマ、そこからオレゴン、と、途中で休憩を挟みつつ、3時間半ほどでオレゴン州ポートランドに入りました。
ポートランドは、日本人には耳馴染みがないかもしれませんが、十分に大きい都市です。街並みも整備されており、自然に囲まれているので、暮らすにはとてもいい場所だと思います。
ポートランドを抜け、またそこから走る。そこから宿泊地であるMedfordまで4時間ほど。
高速道路は二車線で、最高速度はシアトルが60なのに対し65マイルに。ひたすら走り、街並みもどんどん田舎の風情に。アメリカは本当に広いんだなと感じました。
牧場や畑が広がり、そこにぽつぽつと家がある。たまに牧場内に寝転ぶ牛や馬たちを道路の外に見て、それぞれの生活に身を馳せてみる。
ここに暮らしたらあの街まで30分ほどか、ここに住んで牛たちを育てて毎日生活する人もいるんだよな、と考えてみたり。自分の世界になかったものを自分の目で見てそういう妄想を考えるのも楽しみながら、運転を進めました。
途中、オレゴン州Eugene(ユージーン)という都市で休憩を。
そこには、University of Oregonという歴史のある大学があります。
大都市とは言えませんが、山に囲まれ、のびのびと生活できる素敵な都市だと感じました。
その辺りから、あまり街中でアジア人を見つけることがなくなり、白人の方が多く在住しているエリアなんだと思いました。
そしてEugeneを出発し、宿まで3時間ほど。
正直にいうと、とてもきつかったです。
はじめのうちは、初めてみる景色にいろいろな感慨を思いましたが、ずっと続くと、考えることもなくなってきました。おまけに、ずっと一人です。話す相手もなく、ただひたすらに運転をする。
65マイルでクルージング運転をし、ハンドルを握り前を見る。
思っていた以上に辛い部分がありました。
ゆるい山道やきれいな湖を越え、やっと、宿に到着しました。
Medford(メッドフォード)という地域は、オレゴンの南部でも比較的大きい街です。オレゴン州といえば、ワシントン州シアトルと同じように、雨が多いイメージがありますが、そこは州南部ということもあり、晴れの日が多く、自然に囲まれているので、農業や林業が盛んで、果樹園も多く存在しています。
シアトルを出る頃は9℃ほどで肌寒くてヒートテックにシャツ、パーカー、そしてジャケットの四枚を着ていましたが、メッドフォードに着く頃にはパーカーを脱ぎ、それでも暑いくらいでした。
七時間半運転するだけでこんなに気温が違うものかと感じました。
宿にて荷物を整理し、外でレストランを探してみると、あっぱれアメリカと言わんばかりにマクドナルド、Jack in the box、ケンタッキーとファストフード店がずらりと並んでいました。
疲れていたので今日はもうマクドナルドのドライブスルーだ、と決め、宿で食し、眠りにつきました。
ですが、やはり日本人と言うべきか、しばらく食べられないかもと思うと、一日口にしていないだけでも米を欲している自分がいました。
米食べたい、、、
二日目に続きます。何卒!
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