見出し画像

香水の旅:匂いは記憶を想起させる

突然ですが、僕は匂いフェチだ。空気の匂いとか、植物の匂い、ご飯の匂いとかはもちろん好き嫌いがあるのですが、おもしろいのは人の匂い。これってすごくその人の個性を現わしているなと思っている。人の匂いって、シャンプーの匂いとか柔軟剤の匂いがベースになると思うけど、同じもの使っていてもその人によって、微妙に異なる。
すごく失礼だけど、匂いがあまり好みじゃないと、一緒にいたくないなと思うし、逆に匂いが好きだと、一緒にいると安心する。
また、匂いって記憶の深いところに刻まれるのがおもしろい。
匂いによって、記憶の中にある景色が思い出されることがあって、すごくノスタルジックな気持ちになる。

そんな僕が香水を好きになったのは必然なのかもしれない。
そろそろ今の香水がなくなりそうで、次の香水を何にしようかと迷っているるということで、ここで香水遍歴をまとめてみようと思った。以下は、これまで愛用した香水のいくつかと、それぞれの香りにまつわる思い出だ。

1. Happy for Men

僕の香水の旅が始まった最初の一歩は、"Happy for Men by CLINIQUE"だった。
クリニーク ハッピー フォー メン | 【公式】オンラインショップ | クリニーク (clinique.jp)

この香りは、シトラスが全面にでて、とにかく爽やか。なんでこれにしたのか、今となっては覚えていないけど、高校の帰り道に香水屋さんがあり、そこで最初に選んだ香水。朝この匂いを嗅ぐとすごく元気がでる。

2. π

Happy for Menは長らく愛用したが、年を重ねるごとにちょっと背伸びしたいなと思って、次に手を出したのが"π by GIVENCHY"
パイ オーデトワレ - オーデトワレ | Givenchy Beauty

この香水は独特で複雑な香りで、スパイシーでありながらも甘みも感じられる不思議な組み合わせ。甘めなので冬によくつけていたが、心が暖まる感覚があった。今匂いを嗅ぐと当時のクリスマスなどを思い出して少し恥ずかしくなる。

3. AQUA CELESTIA

πの後オゾンノートにはまり、L'EAU KENZOやL"EAU d'ISSEYなどを通ったが、社会人になって、初め海外出張いったときに購入した"Aqua Celestia by MAISON FRANCIS KURKDJIAN"が思い出だ。
【公式】アクア セレスティア オードトワレ|メゾン フランシス クルジャン|香水・フレグランス (latelierdesparfums.jp)

初海外出張を1人で行かされて、責任重大な仕事から解放されて、最終日に観光をして、香水屋さん入って、店員と会話を楽しみながら選んだ1点。
今思うとイタリアに出張していたのに、フランスの香水買うとかなんでやねんと思うが、爽やかで、イタリアミラノを闊歩するのに、最高に気持ちが良いと思って、購入してやった。後でクレジットカードの明細で日本円換算された金額をみて驚愕したが、今でもこの匂いが一番好きと思うぐらい好き。

4. ナイルの庭

あまり匂いで個性を出そうという考えはなく、自分が嗅いでいて落ち着くという観点から、今は"ナイルの庭 by エルメス" に落ち着いている。
オー ド トワレ 《ナイルの庭》 - 100 ml | Hermès - エルメス-公式サイト (hermes.com)

これは植物育てるの楽しいなと思い始めて、いつもグリーンで囲まれていたいなと思い始めたときに出会った香水。最初はグレープフルーツやマンゴーのみずみずしい爽やかな香りで、ゆっくり、ウッディな香りで落ち着いていく匂い。すごく上品で30代半ばになって、知的に見られたいという邪な思いを持つ今の僕にはピッタリだと思っている。

ナイルの庭好きだけど、そろそろなくなるので、冒険をしようか、このままいこうか迷っていたので、自分の香水遍歴を振り返ってみた。
結局どうするか決められん。
でも、この匂いのときはこんなことがあったなと、思い出せて楽しかったのでよしとして、もうちょい迷おう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?