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ラフマニノフは天才

世の中って本物の天才は少ない。私の勝手な定義だとアタマが良いイコール天才ではない。
だれも残せないようなクリエイティビティーを持った人が天才だと思う。
エジソンは天才じゃなかったかもしれない。
ニコラ・テスラは天才だ。
アインシュタイン、オッペンハイマーは天才だ。
テルミンは天才じゃなかったかもしれないが、
1923年くらいにカラーテレビを発明したしKGBに貢献した。

そしてラフマニノフは天才だ。Wikipediaによるとラフマニノフは1873年から1943年まで生きた。
作曲家でありピアニストだ。

そういえば天才作曲家であるベートーヴェン、モーツァルト、ショパンが録音した音楽は聴くことができない。なぜならベートーヴェンらが生きていた時代に録音機器がまだ発明されていなかったからだ。

しかし、1943年まで生きたラフマニノフの音源は聴くことができる。Apple MusicでもSpotifyでもYouTubeでも聴くことができる。
なぜラフマニノフが天才だと私は言い張るのか、それはラフマニノフが作曲した「パガニーニの主題による狂詩曲第18変奏」という曲を聴いて、私の主観でそう思うからだ。

その昔、ニコロ・パガニーニという伝説的なヴァイオリニストが存在したが、ラフマニノフはだれもが思いつかない方法とセンスでパガニーニの曲を編曲した。興味がでた方はパガニーニの「24の奇想曲」という曲と「パガニーニの主題による狂詩曲第18変奏」を聴き比べてみてほしい。

上が24の奇想曲、下がパガニーニの主題による狂詩曲第18変奏の出だしである。パガニーニの主題の反行形(上下を反対にした形)にしている。
聴いていただければわかるがこれで美しいメロディーを生み出している。

ソ連を亡命し、アメリカにいったラフマニノフは作曲ができなくなった。しかし、作曲ができない中でこの渾身のアイディアを生み出したのだ。

ちなみにアメリカ時代、友人に「なぜ作曲しないのか」と聞かれたときにラフマニノフはこう答えたそうだ。

「どうやって作曲をするんだ?もう私にはメロディーがないのだ。もう何年もライ麦畑のささやき、白樺のざわめきを聞いていないのだ」

天才らしい答えだと思う。
ラフマニノフは上記で述べたパガニーニの主題〜の他にも名曲をたくさん残している。
ご興味持てた方は聴いてみてください。

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