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クリエイターが活躍する機会を創出する(株)ガタケットのコンテンツ事業

皆さん「ガタケット」というイベントをご存知ですか?
「ガタケット」は、新潟市で開催されている日本海側最大の同人誌展示即売会で、1983年の初開催以来40年以上に渡り続く世代を越えてたくさんの方から参加いただいているイベントです。クリエイターが、プロアマを問わずそれぞれの作品を持ち寄り発表、頒布する場です。このイベントへの参加経験を通じて、マンガ家やアニメーターの道へと進んでいく方も多くいらっしゃいます。この「ガタケット」を運営しているのはイベント名と同じ名称の(株)ガタケットです。(株)ガタケットは、イベント運営とは別にクリエイターの活躍の場を広げるために、2021年10月にコンテンツ事業部を立ち上げました。LINEマンガなどのwebtoonを中心とした連載作品を軸に、企業紹介用のマンガやイメージキャラクターの制作など、「マンガ」を活用した様々なサービスを展開しています。今回は(株)ガタケットのコンテンツ事業について紹介します。

新ブランド「TOKIFUDE(トキフデ)」とは

現在マンガ業界は大きく変化しています。以前は雑誌や単行本の紙媒体が主流でしたが、今ではインターネットで読まれるwebtoon(縦読みマンガ)が人気となり、マンガ業界には新規企業が次々と参入し、マンガやイラストの需要が急拡大しています。市場規模もグローバルになり、日本だけでなく世界をマーケットとしています。その中で新人や若手クリエイターの発掘や育成は、今のマンガ業界にとって重要な課題で、クリエイターの創作意欲や才能を引き出し、彼らの活動をサポートする環境の必要性が高まっています。

(株)ガタケットでは、そのニーズに応えるべくマンガ・イラスト制作ブランド「TOKIFUDE(トキフデ)」を立ち上げました。「TOKIFUDE」では、出版社からのマンガ制作の受注や、企業からの事業紹介用マンガ、イメージキャラクターの制作を担当しています。具体的にはマンガ制作、webtoon制作、イラスト制作、シナリオ制作、キャラクター制作、企業向けのマンガ・イラスト制作、クリエイター斡旋などを主な業務とし、クリエイターとクライアントのコーディネートや作品のクオリティコントロールを行っています。クリエイターそれぞれの作風や世界観に合った案件をクライアントに紹介したり、スケジュールの管理を行ったり、クリエイティブ活動を円滑に進める潤滑油の役割を担っています。

マンガ業界の若手クリエイターの中には実力を持っているのに、売り込みやマネジメントなどのセルフプロデュースのノウハウが乏しいが故に、その実力が評価されず仕事に繋がらないという悩みを持つクリエイターがいます。一方でクライアント側の出版社や企業でも、要望に合うクオリティの作品を提供してくれるクリエイターを見つけるのに、手間や時間、コストがかかるという課題を持っていいます。そこで、ガタケットがクライアントとクリエイターの間に入り、クライアントの要望とクリエイターの個性や技量を鑑みて、両者をマッチングさせる仕組みを取り入れたのが「TOKIFUDE」の特徴です。これにより、クリエイターはより作品を制作することだけに専念でき、クライアントは要望に見合った作品を発注できるようになります。

(株)ガタケットのコンテンツ事業部の責任者は、NSGグループの日本アニメ・マンガ専門学校での教員経験者が務めています。卒業生たちが実力はあるのにセルフプロデュースができずに仕事に結びつかないという課題を何とかしたいという思い。そして、若手クリエイターにもっと活躍してもらいたいという思いも、このコンテンツ事業部の立ち上げに込められているそうです。その思いもあり、「TOKIFUDE」では卒業生たちも実績を残しています。LINEマンガに連載中で2023年11月現在2,862万ビューの人気作品となっている「この子は弟です。」は、卒業生のまるやままなさんが作画を担当しています。また北村匠海さん、DISH//の楽曲をマンガ化した「五明後日」や、新潟市からの依頼でふるさとの偉人の功績をマンガ化して出版した「田沢実入と大河津分水」は、卒業生の久谷 碧さんが作画を担当しています。

クリエイターとの信頼関係が構築された環境があれば、才能を持ったクリエイターが集い、その結果クオリティの高い作品が生み出される可能性が高まります。(株)ガタケットでは、オリジナルIP(著作権・特許・商標等)を持つことを目指しています。オリジナルIPを持つことで、単行本や電子書籍の販売だけでなく、アニメや映画などの映像化、さらにはグッズの展開など事業活動の幅が広がります。クリエイターにとっても知名度が上がり、収入機会も増えるので、クリエイターのキャリアを発展させる事にもなることでしょう。

クリエイターの育成を通じたまちづくり

NSGグループでは、これまでも開志専門職大学のアニメ・マンガ学部や日本アニメ・マンガ専門学校など、アニメ・マンガ業界での活躍を夢見る若者たちに知識やスキルを学ぶ場を提供し、人財育成に注力してきました。そして、(株)ガタケットのコンテンツ事業は、卒業生だけでなく多くのクリエイターが作品作りに専念できる環境を整え、高品質な作品を生み出すための事業モデルと言えます。
以前の投稿で触れたことがありますが、新潟は、水島新司さん、魔夜峰央さん、高橋留美子さんなど多くのマンガ家やアニメクリエーターを輩出してきた地域です。また、新潟市は全国に先駆けて、マンガ・アニメを市の文化施策の主要な柱として位置づけ、文化振興と産業の活性化に取り組んできた都市でもあります。また、来月3月15日から20日にかけては、昨年初開催され今年で2回目となる「新潟国際アニメーション映画祭」が開催され、再び新潟のまちが映画祭で賑わうことでしょう。
新潟で作られ、新潟を舞台にしたマンガがたくさん生まれることは新潟が注目されるきっかけになると思います。世界がマーケットになった現在のマンガ業界では日本のみならず諸外国からも注目を集めることができるでしょう。多くのクリエイターが新潟に集まり、クオリティの高い作品がさらに次々と生まれてくる好循環を創り出せれば、新潟でマンガ・アニメの産業が発展するはずです。ガタケットの事業活動を通じて、地域活性化の一助となれるよう取り組んでまいりたいと思います。      〆

ガタケットホームページ

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