加古川青流戦振り返り①



※気持ちが冷めた状態で書くのもなんか違うなと思い、当日の夜中に書いてます。それなりに荒っぽい文章になるでしょうがご了承下さい。


1月29日。「俺」を完全復活させる日が来た。今日の為にアルバイトを1ヶ月丸々休ませてもらって、ほとんどの時間をこの日のことだけを考えて過ごした。修行時代ですら準備期間は大抵2週間だというのに今回は倍だ。なけなしの旅費を握りしめて新幹線に乗った。


今回の加古川青流戦に参加を決めたのは、去年の暮れに締め切りが迫っていることに気づいた事から始まる。去年度はエントリーしたものの、コロナによる自粛で延期、からの中止。延期の日付が3月頭だった事もあり今年もそれくらいだろうと思っていたら、なんと締め切りの2日前だった。

前年に会社を退社してからというもの、フラフラと暮らしながら、どこか不完全燃焼の感が否めない日常を送っていた。幸いにも素晴らしい恋人に半年前に出逢えたこともあってか、精神的に落ち着いてはいたものの、公私ともに「現役感」は全く無かった。しかし、「俺」の気持ちは決まっていた。


「あと何回人生で頑張れるか分かんないじゃないすか。折角頑張るなら将棋やりたいんです(御徒町で関矢元奨励会三段と3年ぶりに再会した時の会話)。」


元々、私が辞めた「奨励会初段」というラインはアマチュア全国で見渡すと、恐らくは大したことが無いと思っている。最近は三段で辞めた人が全国大会の常連なイメージだし(持論だが初段と三段は雲泥の差だ)、純粋アマでも貪欲な学生ならソフト研究を使ったシビアな序盤はバシバシやってくるのだろう。あるいは、級位者で奨励会を辞めたものの、その後強くなったという人もいる。間違いなく、「並」では通用しないことぐらい「私」でも分かる。今回の試練を乗り越えるには、如何に「現役の頃の俺」を取り戻し、さらに上に立ち向かうかがキーだと直感していた。


12月25日、クリスマス。久々に我がボロアパートにロッキーのテーマが流れた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?