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第83期順位戦C級2組2回戦

7月11,18日に順位戦C級2組2回戦の一斉対局がありました(一部対局は延期)。

私が注目していたのは、今期こそ昇級を果たしたい佐々木大地七段と、一昨年の加古川青流戦に優勝した徳田拳士四段の対局です。先手の佐々木七段が角換わりに誘導し、早繰り銀を見せると、徳田四段は腰掛け銀に構えます。佐々木七段が3筋から仕掛けて銀交換すると、徳田四段は△4三角と据え、7-8筋の歩を突き捨てます。佐々木七段が飛車を浮いて▲7六飛と回し、▲4一角~▲8五角成と馬を作ると、徳田四段は金を繰り出して馬を捕獲し交換します。佐々木七段が7筋に"と金"を作り、お互いに飛車を取り合うと、徳田四段は△3二角打と据えて2枚角で後手陣を睨みます。佐々木七段は自陣に銀を打って備え、後手陣に飛車を打ち込んで攻め合いますが、徳田四段も先手陣に飛車を打ち込み、馬を金2枚と交換して寄せ切りました。

他の主な対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
 八代弥七段 - 森本才跳四段
 山川泰熙四段 - 岡部怜央四段
 本田奎六段 - 牧野光則六段
 上野裕寿四段 - 森下卓九段
 石田直裕五段 - 梶浦宏孝七段(不戦)

※池永天志六段 vs 今泉健司五段 は延期

私が注目している中では、八代七段が2勝0敗、池永六段が1勝0敗と好スタートを切りましたが、梶浦七段、岡部四段、佐々木(大)七段、徳田四段、本田六段、上野四段は1勝1敗となり、昇級に向けては早くも負けられない状況となっています。体調管理に留意し、力を出し切って頑張って欲しいと思います。


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