見出し画像

第83期順位戦C級2組の展望

第83期順位戦の対戦表が発表されています。
今期の順位戦のC級2組は、54人が参加して10局ずつ戦い、上位3人が昇級し下位12人に降級点(*)が付きます。前期は9勝1敗の3人が昇級を果たし、2勝8敗以下の6人と3勝7敗で順位の低い6人に降級点が付きました。今期も混戦が予想されますが、昇級に向けては9勝を目指して戦いたいところです。

日本将棋連盟HPより引用

今期の注目棋士をリストアップしておきたいと思います。

梶浦宏孝七段
2015年プロ入りの28歳。
竜王戦で史上4人目のランキング戦3期連続優勝を果たすなど、3組に在籍する実力者です。前期は8勝2敗の好成績でしたが次点に泣きました。今期は順位も上がり昇級を掴み取りたいところです。

八代弥七段
2012年プロ入りの30歳。
朝日杯で優勝の経験があり、竜王戦では1組に在籍した経験もありながら、順位戦で昇級できないのは七不思議の一つとも言われています。前期は8勝2敗の好成績で順位を上げ、昇級の有力候補です。

岡部怜生四段
2022年プロ入りの22歳。
序盤研究に定評があり、ABEMAトーナメントでは2年連続で渡辺(明)九段の指名を受けた若手実力者の一人です。前期は8勝2敗の好成績で順位を上げており、昇級を目指したいところです。

池永天志六段
2018年プロ入りの31歳。
加古川青流戦と新人王戦で優勝経験があり、今期竜王戦では3組優勝を果たした実力者です。前期は7勝3敗の好成績で順位を上げており、そろそろ順位戦の階段を1つ上りたいところです。

佐々木大地七段
2016年プロ入りの28歳。
昨年度は棋聖戦と王位戦でタイトル挑戦を挑戦権を果たした実力者です。毎年昇級候補と言われながら足踏みが続いていますが、本来の力を発揮できれば昇級の有力候補です。

徳田拳士四段
2022年プロ入りの26歳。
デビュー1年目に加古川青流戦に優勝した若手実力者の一人です。昨年度はやや不振でしたが、今期こそ順位戦の昇級を目指したいところです。

本田奎六段
2018年プロ入りの26歳。
棋王戦で史上初めて、初参加の棋戦でタイトル挑戦を果たした期待の若手です。今期竜王戦では3組準優勝で2組昇級を決めており、そろそろ順位戦でも昇級を目指したいところです。

上野裕寿四段
2023年プロ入りの21歳。
プロ入りした月に新人王戦に優勝して話題となりました。順位戦は初参加でまだ順位が低く、厳しい条件にはなりますが、前期の藤本五段と同様、順位戦を駆け上がっていけるか注目です。

(*)降級点
B級2組以下のクラスでは、成績が悪くても1期で降級することはなく、成績下位の一定人数に「降級点」がつけられる。降級点はB級2組とC級1組では2つ累積、C級2組では3つ累積すると降級する。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?