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第80期順位戦昇級者の顔ぶれ

4月6日に第80期名人戦七番勝負が開幕しました。第81期の順位戦を前に、昇級者の顔ぶれを確認しておきたいと思います。

A級 ← B級1組

藤井聡太竜王 10勝2敗
2016年プロ入りの19歳
昨年度はついに五冠を制した藤井竜王が、鬼のすみかと言われるB級1組を堂々の1期抜けを果たしました。来期名人戦の挑戦権を獲得し奪取すると、史上最年少名人が誕生します。

稲葉陽八段 9勝3敗
2008年プロ入りの33歳
前期A級から陥落しましたが、見事に1期で返り咲きを果たしました。第75期にはA級1年目で名人挑戦を果たした実力者です。

B級1組 ← B級2組

澤田真吾七段 9勝1敗
2009年プロ入りの30歳
毎年昇級候補に挙げられていた実力者が、ついにB級1組への昇級を果たしました。現在王位戦でも挑戦者決定リーグを戦っています。

中村太地七段 9勝1敗
2006年プロ入りの33歳
王座獲得経験もある強豪が、ようやくB級1組への昇級を果たしました。今期は開幕から8連勝し、2局を残して昇級を決めています。

丸山忠久九段 8勝2敗
1990年プロ入りの51歳
前期B級1組から陥落しましたが、見事に1期で返り咲きを果たしました。羽生世代の一員で、名人2期を含むタイトル獲得通算3期の実力者です。

B級2組 ← C級1組

大橋貴洸六段 9勝1敗
2016年プロ入りの29歳
前期C級2組から昇級したばかりでしたが、C級1組も1期で駆け抜けました。藤井竜王とプロ入り同期で、耀龍四間飛車により升田幸三賞の受賞経験があります。

及川拓馬七段 8勝2敗
2007年プロ入りの34歳
第78期に9勝1敗の好成績を挙げましたが、藤井竜王(当時七段)の10戦全勝などがあり次点に泣きました。今期は1局を残して昇級を決めています。

飯島栄治八段 7勝3敗
2000年プロ入りの42歳
第78期にB級1組で4勝6敗ながら降級点を喫し不運な降級と言われましたが、今期は最終局を落としながら競争相手も敗れたため幸運な昇級となりました。

C級1組 ← C級2組

渡辺和史五段 9勝1敗
2019年プロ入りの27歳
順位戦参戦2期目で昇級を果たし五段に昇段しました。昨年度は歴代7位タイとなる20連勝を記録して連勝賞も獲得しています。今年度の飛躍が期待される若手の一人です。

西田拓也五段 9勝1敗
2017年プロ入りの30歳
今期は開幕から9連勝し、1局を残して昇級を決めています。加古川青流戦優勝や朝日杯ベスト4などの実績がある実力者です。

伊藤匠五段 9勝1敗
2020年プロ入りの19歳
藤井竜王と同学年の期待の新鋭で、順位戦1期目で見事に昇級を果たし五段に昇段しました。昨年度は新人王戦に優勝し、勝率8割超えで勝率一位賞に輝きました。王位戦でも予選を突破し、挑戦者決定リーグを戦っています。

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