第50期女流名人リーグ最終9回戦一斉対局
岡田美術館杯女流名人戦は、前期女流名人リーグの上位6名と予選のトーナメントを勝ち上がった4名が総当たりのリーグを戦い、優勝者が西山朋佳女流名人に挑戦となります。今期の女流名人リーグは、11月24日に最終9回戦の一斉対局が行われましたので、結果を確認しておきたいと思います。
優勝争いのトップを並走していた里見香奈女流四冠と内山あや女流初段がともに勝って7勝2敗となり、11月29日に両者による優勝決定戦が行われることになりました。大本命の里見女流四冠に、期待の新鋭内山女流初段が挑む、とても楽しみな対局になりました。リーグ戦では5回戦で顔合わせ、それまで2勝2敗だった内山女流初段が、4戦4勝だった里見女流四冠に土を付けています。内山女流初段はこの1勝で勢いに乗り、そこから5連勝で初参戦の女流名人リーグを駆け抜けました。
残り4枠の残留争いは、5勝4敗となった石本さくら女流二段、渡部愛女流三段、山根ことみ女流三段(9回戦の勝利により昇段)の3人と、4勝5敗で順位が上の鈴木環那女流三段が残留となりました。優勝を争うと思われた伊藤沙恵女流四段と加藤桃子女流四段がともに陥落という厳しい結果となり、若手を中心に女流棋界の層が厚くなっていることを象徴するリーグ戦だったと思います。
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