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第50期女流名人リーグの展望

女流名人戦は全女流棋士が参加し、前期女流名人リーグの上位6名と予選のトーナメントを勝ち上がった4名が総当たりのリーグを戦い、優勝者が女流名人に挑戦となります。前期は初参戦の西山朋佳女流二冠が優勝し、伊藤沙恵女流名人から奪取して幕を閉じたばかりですが、今期も予選が終了しリーグ表が発表されていますので、メンバーを確認しておきたいと思います。

日本将棋連盟HPより引用

伊藤沙恵女流三段 2014年プロ入りの29歳
前期は五番勝負に1勝3敗で敗れ、残念ながら失冠となりました。二強時代を切り崩すためにも、今期は奪還を目指す戦いとなります。

里見香奈女流五冠 2004年プロ入りの31歳
前期は7勝2敗で惜しくも挑戦権獲得を逃しました。女流名人は通算12期獲得しており、既にクイーン名人の資格を得ています。大本命が順当に挑戦権を獲得できるのか、注目していきたいと思います。

鈴木環那女流三段 2002年プロ入りの35歳
前期は最終局まで挑戦の可能性を残し、6勝3敗で堂々の残留を果たしました。2期連続で優勝争いに絡んだ相性の良い女流名人リーグで、悲願のタイトル初挑戦を目指します。

加藤桃子女流三段 2019年プロ入りの28歳
前期は挑戦権を獲得した西山女流二冠に唯一の黒星を付け、6勝3敗で残留を果たしました。女流名人戦は第47期に挑戦しています。1回戦で激突する里見女流五冠戦に勝って勢いに乗りたいところです。

上田初美女流四段 2001年プロ入りの34歳
前期は里見女流五冠に土を付け、最終局まで挑戦の可能性を残し、6勝3敗で残留を果たしました。女流名人戦は第39期と第43期に挑戦しており、久し振りの挑戦を目指します。

石本さくら女流二段 2016年プロ入りの24歳
前期は開幕3連敗と苦しみましたが、後半に盛り返して5勝4敗で残留を果たしました。今期はスタートダッシュを決めて、優勝争いに絡みたいところです。

香川愛生女流四段 2008年プロ入りの29歳
前期は3勝6敗で陥落しましたが、今期は予選から出場し、船戸女流三段、岩根女流三段、頼本女流初段、水町女流初段を破って女流名人リーグに帰ってきました。優勝争いに加わって欲しい実力者です。

渡部愛女流三段 2013年プロ入りの29歳
今期は予選から出場し、塚田女流初段、清水女流七段、竹部女流四段、矢内女流五段を破って第48期以来の女流名人リーグ復帰です。第1期白玲戦以来のタイトル戦登場を目指します。

山根ことみ女流二段 2014年プロ入りの25歳
今期は予選から出場し、山田女流四段、小高女流初段、大島女流初段、木村女流1級を破って第47期以来の女流名人リーグ復帰です。第32期女流王位戦以来、2回目のタイトル挑戦が期待されます。

内山あや女流初段 2020年プロ入りの18歳
今期は予選から出場し、武富女流初段、上川女流二段、山口(恵)女流二段、脇田女流初段を破って初の女流名人リーグ入りを果たし、女流初段に昇段しました。期待の新鋭がリーグに旋風を巻き起こすことができるか、楽しみにしたいと思います。

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