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2022年度将棋大賞 個人賞予想

将棋界では年度毎に将棋大賞の表彰があります。2022年度も年度末を迎えるにあたり、観る将の観点から、最優秀棋士賞・特別賞・優秀棋士賞・敢闘賞・新人賞の予想していきたいと思います。


過去5年の受賞者

日本将棋連盟HPを確認すると、過去5年の受賞者は以下のようになっています(敬称略)。

2021年度
最優秀棋士賞:藤井聡太
特別賞   :-
優秀棋士賞 :渡辺明
敢闘賞   :菅井竜也
新人賞   :伊藤匠

2020年度
最優秀棋士賞:藤井聡太
特別賞   :-
優秀棋士賞 :渡辺明
敢闘賞   :豊島将之
新人賞   :池永天志

2019年度
最優秀棋士賞:渡辺明
特別賞   :木村一基
優秀棋士賞 :豊島将之
敢闘賞   :永瀬拓矢
新人賞   :本田奎

2018年度
最優秀棋士賞:豊島将之
特別賞   :-
優秀棋士賞 :渡辺明
敢闘賞   :広瀬章人
新人賞   :大橋貴洸

2017年度
最優秀棋士賞:羽生善治
特別賞   :藤井聡太
優秀棋士賞 :菅井竜也
敢闘賞   :豊島将之
新人賞   :藤井聡太

最優秀棋士賞・優秀棋士賞・敢闘賞の予想

今年度のタイトル戦と一般棋戦の結果を、勝者10点、敗者5点として数値化してみました。

2022年度のタイトル戦と一般棋戦の結果

最優秀棋士賞は、藤井竜王の3年連続受賞に異論を唱える人はいないと思います。竜王をはじめ六冠保持者となり、名人挑戦権も獲得しました。一般棋戦の完全制覇も、前人未到の大記録です。
優秀棋士賞も渡辺名人で間違いないでしょう。棋王を藤井竜王に奪取されたものの、名人を防衛し貫録を示しました。
敢闘賞は、上表からは王座戦4連覇を果たした永瀬王座が妥当と思います。しかし、竜王戦で藤井竜王を苦しめた広瀬八段も候補に挙げておきたいと思います。工夫を凝らした戦いぶりは、今後藤井竜王とタイトル戦を戦うすべての棋士に大きな示唆になったと思います。羽生九段も王将戦七番勝負に登場して大いに盛り上げましたが、今更敢闘賞ではかえって失礼な気がします。上表では豊島九段や斎藤八段も候補になりそうですが、前述の2人に比べると印象が薄かったように思います。

新人賞の予想

新人王を獲得した服部五段と、加古川青流戦を制した徳田四段の争いと思います。年度後半に息切れした感のある徳田四段に対し、叡王戦挑決進出、王将リーグ入り、王位リーグ入り、順位戦昇級と、コンスタントに活躍した服部五段が一歩リードしているように思います。

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