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第81期順位戦B級2組3回戦

8月17日に順位戦B級2組3回戦の一斉対局が行われました。

この日、私が注目していたのは、髙見泰地七段と深浦康市九段の対局です。先手の高見七段が相掛かりに誘導し、お互いに飛先の歩を交換します。深浦九段が角を交換してすぐ飛車に当てて△4四角と打ち、この角を巡る攻防となります。高見七段は銀桂歩で後手の角に圧力を掛けますが、深浦九段は2枚の銀を角の横に並べて守ります。深浦九段は銀をぶつけて交換し、桂も交換してから△7八銀~6七銀成と先手陣を乱します。高見七段が角取りに▲5六歩と突くと、深浦九段は構わず△4五桂と打ち、高見七段は角と銀、深浦九段は金と飛車を取り合います。高見七段は▲7四角と打って間接的に後手玉を睨み、もう1枚の角を▲4一角とタダ捨てして呼び戻すと、そのまま即詰みに討ち取りました。

他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。
 木村一基九段 - 大石直嗣七段
 増田康宏六段 - 髙﨑一生七段
 大橋貴洸六段 - 杉本昌隆八段
 藤井猛九段 - 北浜健介八段

※2回戦が延期となっていた注目の対局は8月1日に行われ、増田(康)六段が深浦九段に勝っています。

私が注目している木村八段、増田(康)六段、大橋六段、藤井(猛)九段は、いずれも3連勝の開幕ダッシュに成功しました。高見七段は2勝1敗で追っています。次の4回戦では木村九段vs高見七段の対局を楽しみにしたいと思います。


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