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第81期順位戦C級2組2回戦

7月14日、21日に順位戦C級2組2回戦の対局が行われました(一部対局は延期)。

この日、私が注目していたのは、叡王戦で挑戦者決定戦まで勝ち進んだ服部慎一郎四段と、王位戦で挑戦者決定戦まで勝ち上がった池永天志五段の対局です。先手の池永五段が角換わりに誘導し、相腰掛け銀の将棋となりました。服部四段が△6五桂と仕掛けると、池永五段は銀を上がって受けます。服部四段が飛先の歩を交換すると、池永五段は飛車取りに▲9七角と打って受けます。服部四段は飛車を一段目に引きますが、池永五段は▲6四角と飛び出し歩で後手の飛車を4筋に追います。服部四段が金を繰り出して角を追い返すと、池永五段は飛車を8筋に転回します。服部四段は△2七角と打ち込み、角取りに△7四桂と打ちますが、池永五段は角を取らせる間に金を取り、▲8六同飛と走ります。服部四段は△3六角成と馬を作ると、△5九角と打って2枚目の馬を作ります。池永五段も竜を作って後手陣に迫り優勢になったと思われましたが、服部四段はするすると上部脱出を図り、入玉して逃げ切りました。

他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。
 黒沢怜生六段 - 星野良生五段
 杉本和陽五段 - 本田奎五段
 梶浦宏孝七段 - 佐藤慎一五段
 佐々木大地七段 - 青野照市九段
 八代弥七段 - 谷合廣紀四段
 古賀悠聖四段 - 堀口一史座七段

私が注目している中では、服部四段、梶浦七段、古賀四段が2連勝となりました。黒星スタートとなっていた、黒沢六段、佐々木(大)七段、八代七段は勝って1勝1敗となっています。順位戦は全10局の長丁場なので、昇級を目指して頑張って欲しいと思います。


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