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観る将が将棋を指してみた(7) ~2022年1月編~

前回までに、観る将の私が将棋のオンライン対局をして、それなりに将棋を楽しめるようになってきた話を書いてきました。2022年の目標を将棋倶楽部24で10級としましたので、自分の経験を書くことで上級者の方々からアドバイスをいただいたり、私と似たようなレベルの方々と情報交換しながら上達していけると良いなと思っています。

なお、バックナンバーを下記マガジンにまとめていますので、ご興味がありましたらご覧ください。

開戦は歩の突き捨てから

恐らく多くの方がそうなのではないかと思うのですが、私は守るより攻める方が好きです。しかし、なかなか自分から攻めることができません。攻めたいのですが、攻め方がわからないのです。将棋は無限と言っても差し支えない程指し手の組み合わせが多く、一局ごとに毎回違った形になります。14級レベルだと相手の方も含めて定跡もあまり理解できていないので、序盤から見慣れない形になるのが普通です。上級者から見れば、お互い隙だらけの陣形になっていると思うのですが、どこから仕掛けていけば良いのかわかりませんでした。

一人感想戦をしていると毎回ではないですが、このタイミングで歩を突けば良かったのかとか、相手が歩を突いてきた時に守るのではなく攻めれば良かったのか等と分かる時があります。その記憶が残っている内に似たような形になると、極力試してみるようにしています。うまくいかない時もありますが、実戦で経験することが理解を深めるのに役立ちます。序盤は守勢に立つことが多かった私でしたが、自分からも攻める意識が高まり、勝率も少し良くなってきた気がします。もちろん攻めがうまくいかなくて逆襲されてしまうこともかなりありますが、それもまた経験です。

痛恨の反則負け

将棋倶楽部24は、王手されているのに避けなかったり、相手の駒の利きに玉を動かすと、即反則負けになります。もちろん「待った」はありません。将棋ウォーズはそういう手を指せない仕様になっているので私もずいぶん助けられましたが、将棋倶楽部24はその点厳しいです。将棋倶楽部24に移ったばかりの頃、突然終局になったので相手の方が投了されたのかと思いましたが、棋譜解析してみると相手の方が私の駒の利きに玉を動かして反則負けになっていたことがわかり、自分は反則負けにならないよう注意して指していたつもりでした。

恥ずかしながらお見せするのは、後手の相手の方が三間飛車からの猛攻で3筋を突破し、私としてはずっと押されていた将棋でした。上図は相手の方が王手で△5八飛と打ち込んできた局面ですが、私はこれで▲9七玉と逃げれば王手が続かないので、反撃に転じることができると感じました。私は喜び勇んで玉を逃げたつもりでしたが、なんと私が指した手は▲9八玉!即死です。悔しいというより情けない、相手の方にも申し訳ない痛恨のクリックミスでした。

右の評価値グラフを見てもわかる通り、相手の方の王手は悪手判定されており、ずっと悪かった形勢がほぼ互角に戻った瞬間でした。羽生善治先生は勝利を確信すると手が震えると聞きますが、こんな素人でも手が震えることがあるんですね。一手一手感情を動かさず、丁寧に指し続けなければならないという教訓を得た敗戦でした。

2022年1月の戦績

将棋倶楽部24
17勝11敗(勝率.607)
 先手:5勝2敗、後手:12勝9敗
何故か後手番が多い月になりましたが、現時点の実力以上に勝てたように感じます。年末には13級と14級の境目辺りでしたが、1月末には一瞬12級に上がるなど、13級の中でも12級に近づいてきた状況にあります。

将棋ウォーズ
2勝4敗(勝率.333)
私は主戦場を将棋俱楽部24に移しましたが、あまり時間が取れない時に将棋ウォーズで対局しています。年末までに3級まで上がっていましたが、達成率が上がらず、当面これ以上の昇級は難しそうです。

自分の中では、多少手応えを感じることができた1月となりました。次回は2月以降の状況を書いていきたいと思います。

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