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第50期棋王戦挑決トーナメントの展望

棋王戦は、シード棋士と予選を勝ち上がった8名が挑戦者決定トーナメントを行い、12月頃行われる挑決二番勝負の勝者が藤井棋王との五番勝負を戦うことになります。挑決トーナメントのベスト4以上には敗者復活戦があるのが大きな特徴で、次期挑決トーナメントの3回戦から登場という特典もあります。今期の予選はまだ終わっていませんが、5月30日には挑決トーナメントの1回戦が始まりますので、出場者の確認をしておきたいと思います。

日本将棋連盟HPより引用

前期挑戦者の伊藤匠七段が3回戦から登場するブロックには、渡辺明九段、稲葉陽八段、中村太地八段、増田康宏八段と順位戦A級の4人が入る超激戦区となりました。ベスト4の有力候補には伊藤(匠)七段を挙げたいと思いますが、A級の4人を含め、誰が勝ち上がっても不思議ではありません。

前期は挑決二番勝負で敗れた広瀬章人九段が3回戦から登場するブロックは、順位戦A級の菅井竜也八段、佐々木勇気八段や、羽生善治九段、糸谷哲郎八段、大橋貴洸七段と有力棋士が顔を揃えました。ベスト4の有力候補には羽生九段を挙げておきたいと思いますが、昨年度はNHK杯で初優勝した佐々木(勇)八段にも期待しています。

前期ベスト4の豊島将之九段が3回戦から登場するブロックには、順位戦A級の永瀬拓矢九段、佐藤天彦九段や、近藤誠也七段らが入りました。ベスト4の有力候補には豊島九段を挙げたいと思いますが、棋王挑戦経験がある永瀬九段、佐藤(天)九段にも十分チャンスがあると思います。

前期ベスト4の本田奎六段が3回戦から登場するブロックには、順位戦A級の斎藤慎太郎八段、千田翔太八段や、竜王戦1組決勝を戦った佐藤康光九段、山崎隆之八段らが入りました。ベスト4の有力候補には斎藤(慎)八段を挙げたいと思いますが、棋聖戦で挑戦権を獲得した山崎八段、A級昇級で意気上がる千田八段、棋王戦と相性が良い本田六段にも期待しています。

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