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第82期順位戦C級1組4回戦

8月29日に順位戦C級1組4回戦の一斉対局がありました。

私が注目していたのは、藤井聡太竜王への挑戦を決めた伊藤匠七段と、今期3勝0敗と好調の古賀悠聖五段の対局です。先手の古賀五段が矢倉を選択し、飛先の歩を交換して横歩も取ります。伊藤七段が8筋の継ぎ歩から飛車で4筋の歩を取り、角を交換して△4四角と打ち直して先手の飛車を押さえ込むと、古賀五段も▲3六角と打って後手の飛車を追い、▲6三角成と銀を食いちぎります。古賀五段が取った銀で後手の角を追い、▲2三飛成と金を食いちぎって攻め込むと、伊藤七段は8筋方向へ玉を早逃げします。古賀五段は小駒の攻めで後手玉を追い詰め、大駒4枚を手にした伊藤七段の反撃をかわして逃げ切りました。

他の主な対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
 黒田尭之五段 - 畠山成幸八段
 出口若武六段 - 飯塚祐紀八段
 都成竜馬七段 - 門倉啓太五段
 佐藤和俊七段 - 西田拓也五段
 服部慎一郎六段 - 阿部健治郎七段

前期C級2組から昇級したばかりの斎藤(明)五段、服部六段、古賀五段の3人が、都成七段と並んで4連勝スタートとなりました。私が注目している中では、出口六段と西田五段が3勝1敗で追っています。伊藤(匠)七段は2勝2敗と苦しくなりましたが、順位が上なので諦めずに頑張って欲しいと思います。


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