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第80期順位戦B級1組6回戦

9月30日に順位戦B級1組6回戦の一斉対局がありました。注目の藤井聡太王位・叡王・棋聖は横山泰明七段との対局があり、序盤から積極的に攻め続けた藤井三冠が勝っています。

この日注目されたのは、唯一5勝0敗の佐々木勇気七段と王座挑戦中の木村一基九段の対局です。先手の佐々木七段が角換わりに誘導し、相腰掛け銀の将棋となりました。佐々木七段が飛車を5筋に回して仕掛け右桂を跳ねると、木村九段も6筋から反発して右桂を跳ねます。佐々木七段が馬を作って飛車を2筋に戻すと、木村九段は角をぶつけて馬と交換します。佐々木七段は2筋を突破し竜を作ると、木村九段の反撃をかわして寄せ切りました。

その他の対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
 近藤誠也七段 - 稲葉陽八段
 三浦弘行九段 - 郷田真隆九段
 久保利明九段 - 松尾歩八段
 千田翔太七段 - 屋敷伸之九段

単独トップの佐々木七段が勝ち、6勝0敗で昇級レースをリードしています。千田七段と藤井三冠も勝って5勝1敗となりました。2敗は三浦九段1人となり、この4人で2枠しかない昇級を争うことになりそうです。順位の低い佐々木七段と藤井三冠は頭ハネされる可能性もあるので、着実に白星を積み重ねていきたいところです。

一方、3人が降級する残留争いも気になってきました。松尾八段が0勝5敗と苦しんでおり、早く1つ勝って流れを変えたいところです。木村九段、久保九段、阿久津八段の3人も1勝4敗となっています。B級1組は全12局の長丁場なので、巻き返しに期待したいと思います。


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