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2023年度将棋大賞 記録部門の年末状況

将棋界では年度毎に将棋大賞の表彰があります。2023年度も残り3か月となりましたので、現時点の記録部門(対局数・勝数・勝率・連勝)の状況を確認しておきたいと思います。
出典:日本将棋連盟HP 2023年12月28日対局分まで(未放映のテレビ対局を除く)

最多対局賞の状況

1位 伊藤匠(50)
2位 佐々木大地(45)
2位 羽生善治(45)

竜王戦で自身初のタイトル戦に挑んだ伊藤(匠)七段が、上半期に独走していた佐々木(大)七段をかわしてトップに躍り出ています。会長職の激務の中で好調を維持している羽生九段が2位に並んでいます。タイトル戦の予選がない藤井八冠は39局で6位タイとなっています。

最多勝利賞の状況

1位 伊藤匠(39)
2位 藤本渚(36)
3位 藤井聡太(33)

対局数を伸ばした伊藤(匠)七段が、勝数でもトップになっています。王位リーグ入りを果たし、叡王戦段位別予選も突破した藤本四段は、急速に追い上げています。藤井竜王名人は昨年度、朝日杯やNHK杯で勝数を積み上げましたが、今年度も逆転はあるでしょうか。

勝率一位賞の状況

1位 藤本渚(0.857)
2位 藤井聡太(0.846)
3位 八代弥(0.795)
※対局数がまだ少ない上野裕寿四段は対象外としています

勝数を伸ばした藤本四段がトップに立っています。王位リーグや叡王戦の本戦で強豪との対局が予想されますが、高勝率を維持できるか注目されます。藤井竜王名人は、王将戦七番勝負と棋王戦五番勝負を戦いつつ、定位置の1位に返り咲くことはできるでしょうか。

連勝賞の状況

1位 佐々木大地(15)
2位 伊藤匠(14)
3位 藤井聡太(11)
3位 戸辺誠(11)

春先に15連勝を記録した佐々木(大)七段が、トップを維持しています。現在藤本四段が10連勝継続中、伊藤(匠)七段が9連勝継続中であり、どこまで伸ばせるか注目です。2年連続で年度末に大型連勝している渡辺(和)六段に、二度あることは三度あるでしょうか。

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