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第81期順位戦C級2組6回戦

11月10日、17日に順位戦C級2組6回戦の対局が行われました(一部対局は延期)。

この中で私が注目していたのは、実力者の八代弥七段とここまで5勝0敗と好調の古賀悠聖四段の対局です。先手の古賀四段が相掛かりに誘導し、お互いに飛先の歩を交換します。古賀四段が角を交換すると、八代七段は先手の飛車を小駒で追います。古賀四段が飛車を犠牲に金を取って▲3三桂成と攻め込むと、八代七段は△4九飛と王手で打ち込んで攻め合います。古賀四段は攻防に▲3五角と打つと、八代七段の△4九竜に構わず、▲4三歩成から瞬く間に寄せ切りました。

他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。
 服部慎一郎五段 - 豊川孝弘七段
 黒沢怜生六段 - 石田直裕五段
 藤森哲也五段 - 本田奎五段
 梶浦宏孝七段 - 森下卓九段
 富岡英作八段 - 佐々木大地七段
 池永天志五段 - 長岡裕也六段

私が注目している中では、服部五段と古賀四段が6連勝となり、池永五段が5勝1敗で追っています。現時点で1敗までが8人となり、2敗勢の佐々木(大)七段、梶浦七段にも昇級の可能性は残されています。里見女流六冠の棋士編入試験で試験官を務めた徳田四段も5勝1敗と好調を維持しています。順位戦も折り返し点を過ぎ、負けられない戦いが続いています。


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