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第81期順位戦C級1組2回戦

7月12日に順位戦C級1組2回戦の一斉対局が行われました。

この日、私が注目していたのは、飛躍が期待される黒田尭之五段と、先日幕を閉じた王位リーグに参戦していた千葉幸生七段の対局です。先手の黒田五段が相掛かりに誘導し、千葉七段も受けて立ちます。黒田五段が飛先の歩を交換して六段目に引くと、千葉七段は五段目に引き、互いに浮き飛車の将棋となりました。黒田五段が▲3七桂~▲4五桂と前進すると、千葉七段は飛先の歩を合わせ、角を交換してから7筋の横歩も取ります。黒田五段は飛車取りに▲7七銀と上がりますが、千葉七段は構わず△4五桂と銀を取ります。黒田五段は取った飛車を▲8一飛と打ち込みますが、千葉七段も△6九角と打ち込んで馬を作り、優勢の局面を作ります。黒田五段は竜を切って後手玉に迫り、更に飛車のタダ捨てとなる絶妙手▲2三飛成を放ちます。千葉七段は銀で竜を取って詰めろを掛けますが、黒田五段は鮮やかな即詰みに討ち取りました。

他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。
 平藤眞吾七段 - 石井健太郎六段
 出口若武六段 - 宮田敦史七段
 船江恒平六段 - 先崎学九段
 都成竜馬七段 - 日浦市郎八段
 青嶋未来六段 - 窪田義行七段
 渡辺和史五段 - 飯塚祐紀七段
 伊藤匠五段 - 北島忠雄七段

私が注目している中では、黒田五段、出口六段、都成七段、青嶋六段、渡辺(和)五段、伊藤(匠)五段が2連勝の好スタートを切りました。順位戦は全10局の長丁場なので、昇級を目指して頑張って欲しいと思います。


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