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第93期棋聖戦決勝トーナメントの展望

第93期ヒューリック杯棋聖戦の二次予選が終了し、藤井聡太棋聖への挑戦者を決める決勝トーナメントの組み合わせが発表されました。今期はシード棋士5名と予選から勝ち上がった11名によるトーナメントとなっています。シードされているのは前期挑戦者の渡辺明名人、前期ベスト4の永瀬拓矢王座、山崎隆之八段、中村太地七段と、予選開始時点にタイトルホルダーだった豊島将之九段です。

予選から勝ち上がった11名には、島朗九段を筆頭に、森内俊之九段、丸山忠久九段、久保利明九段、三浦弘行九段、鈴木大介九段ら50代から40代後半のベテラン勢が6人入りました。若手からは、八代弥七段、佐々木大地六段(2月16日付昇段)、黒田尭之五段、西田拓也五段、冨田誠也四段が、いずれも一次予選から勝ち上がっています。

組み合わせは下図のとおりです(日本将棋連盟HPから引用)。

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左の山では、まだ藤井棋聖とのタイトル戦の経験がない永瀬王座が有力候補でしょうか。個人的には、各棋戦で活躍している八代七段や佐々木(大)六段のタイトル挑戦を、そろそろ観たいと期待しています。レジェンド森内九段や、C級2組で昇級を決めた西田五段にも注目したいと思います。

右の山では、渡辺名人が最有力候補と思われますが、棋王戦五番勝負と名人戦七番勝負と並行する日程が気になります(前期も同じ条件で挑戦権を獲得していますが)。個人的には、無冠となった豊島九段の巻き返しに期待しています。B級2組で昇級を決めた中村(太)七段にも注目したいと思います。

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