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将棋界2020年度前半のランキング(勝数)

2020年度も前半が終わろうとしています。将棋界では年度毎に将棋大賞の表彰があり、数字で明確に決まる記録部門としては、対局数・勝数・勝率・連勝のランキングがあります。順に現時点の状況を確認し、過去5年の傾向や歴代最高記録を調べてみます。
出典:日本将棋連盟のホームページ 2020年9月26日対局分まで(未放映のテレビ対局を除く)

勝数
20前半 藤井聡太  21 永瀬拓矢  19、渡辺和史  18
19年度 藤井聡太  53、佐々木大地 45、渡辺明   41
18年度 佐々木大地 46、藤井聡太  45、広瀬章人  43
17年度 藤井聡太  61、大橋貴洸  46、豊島将之  44
16年度 千田翔太  48、佐々木勇気 46、近藤誠也  44
15年度 佐藤天彦  41、斎藤慎太郎 40、
    船江恒平  37、阿部光瑠  37、石井健太郎 37
歴代最高 羽生善治  68(2000年)

今年度前半は、1-2位の藤井二冠や永瀬王座は順当ですが、3位の渡辺(和)四段の健闘が目を引きます。渡辺(和)四段は昨年プロ入りした新鋭で、順位戦も3勝1敗と好調ですし、竜王戦も6組昇決を勝ち上がっているようです。

トーナメントでは、勝てば勝つほど対局数も増えるので、対局数との相関性が高くなっています。19年度勝数1位の藤井二冠は対局数2位、18年度勝数1位の佐々木五段は対局数2位、17年度勝数1位の藤井二冠は対局数も1位、16年度勝数1位の千田七段は対局数2位、15年度勝数1位の佐藤(天)九段は対局数も1位となっています。

歴代最高の2000年度羽生九段の68勝はすごい数字ですね。年間60勝以上は、羽生九段が4回記録している以外には、森内九段(91年度63勝)、木村九段(02年度61勝)、藤井二冠(17年度61勝)の3人しかいません。藤井二冠でも破ることの難しい記録の一つかもしれません。

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