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第82期順位戦C級2組4回戦

8月31日,9月7日に順位戦C級2組4回戦の一斉対局がありました(一部対局は延期)。

私が注目していたのは、若手実力者の本田奎六段と、昨年度の加古川青流戦を制した徳田拳士四段の対局です。先手の本田六段が相掛かりに誘導し、お互いに飛先の歩を交換してから、3筋の横歩も取ります。徳田四段が△5六銀と飛車に当てると、本田六段は飛車で銀を食いちぎり、▲4五桂と跳ねます。徳田四段は金を上がって角道を通し、本田六段が角交換に応じて▲6三角と打ち込むと、金で目障りな桂を取ります。本田六段は馬を作り、8筋に"と金"を作って飛車を追いますが、徳田四段も△2八角と打ち込んで馬を作り、△1八飛と打ち込んで攻め合います。本田六段は玉を早逃げして上部脱出を図りますが、徳田四段は△7四金と打って追い返し寄せ切りました。

他の主な対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
 佐々木大地七段 - 長沼洋八段
 藤本渚四段 - 遠山雄亮六段
 八代弥七段 - 西川和宏六段
 冨田誠也四段 - 竹内雄悟五段
 高田明浩四段 - 安用寺孝功七段

私が注目している中では、冨田四段と高田四段が4連勝の好スタートを切りました。抜け番の梶浦七段は3勝0敗です。佐々木(大)七段、徳田四段、八代七段、藤本四段は、いずれも勝って3勝1敗で追っています。前期は1敗が昇級ラインとなりましたので、着実に勝ち星を積み上げていって欲しいと思います。


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