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第82期順位戦C級2組の展望

今期の順位戦のC級2組は、55人が参加して10局ずつ戦い、上位3人が昇級し下位12人に降級点(*)が付きます。前期は9勝1敗までの3人が昇級を果たし、2勝8敗以下の9人と3勝7敗で順位の低い3人に降級点が付きました。今期も混戦が予想されますが、昇級に向けては9勝を目指して戦いたいところです。

日本将棋連盟HPより引用

今期の注目棋士をリストアップしておきたいと思います。

佐々木大地七段
2016年プロ入りの28歳。
通算勝率7割を維持し、各棋戦で上位に食い込む若手強豪の一人です。前期は8勝2敗で次点に泣きましたが、今年度は棋聖戦と王位戦で挑戦権を獲得するなど大ブレイクしており、順位戦も成績に相応しいクラスに昇級したいところです。

徳田拳士四段
2022年プロ入りの25歳。
昨年度はデビュー1年目ながら加古川青流戦に優勝し、王位リーグ入りを果たすなど充実した成績を残しました。前期は8勝2敗と好成績を挙げており、今期は昇級を目指す戦いとなります。

本田奎六段
2018年プロ入りの25歳。
棋王戦で史上初めて、初参加の棋戦でタイトル挑戦を果たした期待の若手です。先日山根女流二段との結婚を発表しており、順位戦昇級で華を添えたいところです。

梶浦宏孝七段
2015年プロ入りの27歳。
竜王戦で史上4人目のランキング戦3期連続優勝を果たすなど、3組に在籍する実力者です。そろそろ順位戦の階段も一歩昇りたいところです。

八代弥七段
2012年プロ入りの29歳。
竜王戦では堂々の1組に在籍し朝日杯で優勝の経験もありながら、順位戦で昇級できないのは七不思議の一つとも言われています。本来の実力さえ発揮できれば、昇級の最有力候補です。

冨田誠也四段
2020年プロ入りの27歳。
若手注目株の一人で、王位リーグ入りも果たしました。前期は7勝3敗の好成績を残しており、今期は昇級を目指したいところです。

高田明浩四段
2021年プロ入りの20歳。
藤井竜王と同学年の期待の新鋭です。昨年度末から9連勝を記録し、今年度の活躍が期待されます。

藤本渚四段
2022年プロ入りの17歳。
現役最年少の新鋭です。デビュー以来6連勝を記録しましたが、7戦目に対局場所を間違えて不戦敗になり大物感を漂わせました。今年度も4戦無敗で、非常に注目されます。

(*)降級点
B級2組以下のクラスでは、成績が悪くても1期で降級することはなく、成績下位の一定人数に「降級点」がつけられる。降級点はB級2組とC級1組では2つ累積、C級2組では3つ累積すると降級する。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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