第81期順位戦C級2組1回戦
6月16日、23日に順位戦C級2組1回戦の対局が行われました。
この日、私が注目していたのは、先日叡王戦で挑戦者決定戦まで勝ち上がった服部慎一郎四段と、前期7勝3敗の好成績を挙げた阿部光瑠七段の対局です。後手の阿部七段が三間飛車に振り、相穴熊の将棋となりました。千日手の気配も漂いましたが、服部四段が飛車を5筋に回して6筋の歩を突き捨て、角道を通して5筋から仕掛けると、阿部七段も角取りに△2五桂と跳ねて攻め合います。飛車交換となり互いに相手陣に打ち込むと、服部四段は▲8二角成と銀を食いちぎって後手玉を吊り上げます。阿部七段は上部に脱出しますが、服部七段は竜角両取りの▲6八銀打から角を取り竜も奪います。阿部七段は入玉を果たしますが、大駒4枚を持たれては勝ち目なく投了となりました。
他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。
矢倉規広七段 - 黒沢怜生六段
本田奎五段 - 南芳一九段
梶浦宏孝七段 - 髙野智史六段
豊川孝弘七段 - 佐々木大地七段
池永天志五段 - 横山友紀四段
石川優太四段 - 八代弥七段
古賀悠聖四段 - 佐藤紳哉七段
私が注目している服部四段、本田五段、梶浦七段、池永五段、古賀四段は好スタートを切りましたが、黒沢六段、佐々木(大)七段、八代七段は黒星スタートとなりました。順位戦は全10局の長丁場なので、昇級を目指して頑張って欲しいと思います。
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