第5期清麗戦予選トーナメントの状況

大成建設杯第5期清麗戦の予選トーナメントが着々と行われていますが、既に本戦進出の有力候補が数人敗れて再挑戦トーナメント（敗者復活戦）に回っていますので、状況を確認しておきたいと思います。

一番上のブロックでは、比較的順当に加藤桃子女流三段と清水市代女流七段がベスト8に勝ち上がっています。中村真梨花女流三段は清水女流七段に敗れ、若手期待の北村桂香女流二段と加藤結李愛女流初段は加藤(桃)女流三段に敗れています。

二番目のブロックでは、若手の石本さくら女流二段と内山あや女流1級がベスト8に勝ち上がっています。内山女流1級は4回戦で、有力候補と思われた伊藤沙恵女流名人を破る殊勲の星を挙げました。石本女流二段も女流順位戦A級の渡部愛女流三段と加藤圭女流二段を降しており、2人が激突する準々決勝が楽しみです。

三番目のブロックでは、比較的順当に山根ことみ女流二段と甲斐智美女流五段がベスト8に勝ち上がっています。有力候補と思われた上田初美女流四段、若手期待の川又咲紀女流初段、岩佐美帆子女流2級は、いずれも山根女流二段に敗れています。

四番目のブロックでは、実力者の鈴木環那女流三段がベスト4に勝ち上がっています。有力候補と思われた西山朋佳女流二冠が、3回戦で室谷由紀女流三段に敗れています。2020年の女流王将戦でフルセットの激闘の末敗れた室谷女流二段が、2年越しのリベンジを果たしたことになります。室谷女流二段は4回戦で、若手期待の野原未蘭女流初段も準々決勝で鈴木女流三段に敗れています。中井広恵女流六段を降した武富礼衣女流初段は、4回戦で野原女流初段に敗れています。

再挑戦トーナメントの1-2回戦敗退組の中では、渡部愛女流三段が有力ですが、新鋭の木村朱里女流1級、松下舞琳女流1級、岩佐美帆子女流2級らも残っており楽しみです。

3回戦敗退組の中では、西山女流二冠が有力ですが、実力者の加藤圭女流二段、香川愛生女流四段らがおり気が抜けません。

4回戦敗退組も、伊藤女流名人、上田女流四段、中村女流三段ら実力者が顔を揃え、誰が勝ち残っても不思議ではありません。