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観る将が将棋を指してみた(12) ~2022年6月編~

前回までに、観る将の私が将棋のオンライン対局をして、それなりに将棋を楽しめるようになってきた話を書いてきました。2022年の目標を将棋倶楽部24で10級としましたので、自分の経験を書くことで上級者の方々からアドバイスをいただいたり、私と似たようなレベルの方々と情報交換しながら上達していけると良いなと思っています。

なお、バックナンバーを下記マガジンにまとめていますので、ご興味がありましたらご覧ください。

定跡の勉強の必要性

今までは詰将棋と実戦、そして一人感想戦で棋力向上を目指してきましたが、5月後半あたりから定跡の勉強を始めました。私は明らかに序盤が下手で、ほとんどの対局で先に形勢を損ねてしまう状態でした。それでも13級~12級の頃は、お互いに悪手を連発するので、たまたま最後に寄せを発見して勝つこともありました。しかし11級に上がった頃からだんだん相手の方のレベルも上がってきて、最初に形勢を損ねてそのまま一方的に押し切られてしまうことが増えてきました。そこで今更ながら、序盤の基本定跡を学ぼうと思い立ちました。私が思いつく定跡の勉強方法には、①インターネットの解説動画、②インターネットの定跡解説、③定跡本などがあります(プロの指導対局という手段もあるようですが、今の私にはまだハードルが高いです)。

①インターネットの解説動画
私は居飛車党なので、インターネットで「棒銀戦法」とか「振り飛車対策」とかで検索すると、山のように情報が出てきます。将棋ウォーズの実況物が結構あるのですが、私の知識レベルでは付いていけないものが多いように思います。実況部分はあまりにも速くて考える暇がないですし、対局後に解説してくださる方が多いのですが、相手が別の対応をしてきた時はどうするんだろうという基本的なところを理解できないことも多い印象です。
もちろん各種戦法の定跡を解説する動画も数多くあります。これらはかなり参考になりますし、成程なと思うところも多いのですが、なぜか私の頭には残りにくいです。見た時はわかった気になるのですが、回転の遅い私の頭はしっかり理解できていないのかもしれません。

②インターネットの定跡解説
プロやアマチュア高段者の方が、基本的な定跡を解説してくださっているページがあります。ポイントとなる図と指し手の意味、考えられる相手の応手とそれに応じた対応の仕方などが解説されています。今のところ私にはこれが合っているようで、少しずつですが勉強に使わせていただいています。今までまったく考えていなかった手が定跡化されていると知り、多少情けないと思うところもありますが新鮮な気持ちで勉強しています。実戦ではなかなか定跡通りに進まないですが、何故か序盤で優勢になることが多くなってきたので、それなりに効果が上がっているのかもしれません。

③定跡本
巷には定跡本が溢れていて、どれを手に取って良いのか迷います。手あたり次第買って読むにはお金も時間も必要になります。ただ、上述したインターネットの定跡解説のページは概要までの記述になっており、詳しい内容を知りたい人にはお勧めの本を紹介しているものが多いようです。もうしばらくインターネットで勉強して、書籍の購入も検討したいと思います。

実戦詰将棋

上級者の方には物足りないかもしれませんが、実戦で現れた詰将棋のような図(持ち駒は余ります)を紹介します。

①上図では先手玉に即詰み(水匠によれば15手詰め)が生じています。1分将棋で詰ませることはできますか?
②実戦では、後手は△8六飛成と金を補充しました。その瞬間、後手玉に即詰み(水匠によれば9手詰め)が生じました。1分将棋で詰ませることはできますか?

2022年6月の戦績

将棋倶楽部24
25勝26敗(勝率.490)
 先手:11勝14敗、後手:14勝12敗

6月は一瞬10級に上がることができましたが、すぐに連敗して11級に落ち着いてしまいました。上記の勉強をしたことで、相手が四間飛車や三間飛車の時には序盤から優勢になることも増え、勝っても負けても楽しい将棋を指せるようになってきたように思います。一方、相居飛車や相手が中飛車の時には先攻されることが多く、以前よりは凌げるようになってきたのですが、網を破られてしまうと一気に負けになってしまいます。そろそろ中飛車対策も勉強しようと思い始めているところです。

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