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観る将が将棋を指してみた(11) ~2022年5月編~

前回までに、観る将の私が将棋のオンライン対局をして、それなりに将棋を楽しめるようになってきた話を書いてきました。2022年の目標を将棋倶楽部24で10級としましたので、自分の経験を書くことで上級者の方々からアドバイスをいただいたり、私と似たようなレベルの方々と情報交換しながら上達していけると良いなと思っています。

なお、バックナンバーを下記マガジンにまとめていますので、ご興味がありましたらご覧ください。

振り飛車対策

アマチュアには振り飛車党が多いという話はよく聞きますが、実際に自分が居飛車で指していると、相手の方の3分の2は飛車を振ってきます。対振り飛車の勝率を上げることが、昇級への近道ということになります。自分の対振り飛車の負け将棋を振り返ってみると、いくつかのパターンがあると思い当たります。

①大駒の交換になり、先に竜と馬を作られて攻め倒される
相手が振り飛車の場合、取りあえず舟囲いにすることが多いのですが、相手が美濃囲いから銀冠などにじっくり組み替えてくると、自陣をうまく固めることができず隙だらけの陣形になってしまいます。穴熊を覚えるのも1つの選択肢ではあるのですが、相手の陣形が固まる前に仕掛けていきたいと思う方なので、金銀が前に出て行って上ずってしまいます。

②角で金駒を食いちぎられ、数の攻めで押しつぶされる
自分はまだ玉より飛車を可愛がる方なので、相手が大駒を切ってくる攻めが読みから抜け落ちてしまいます。特に振り飛車党の方は角を切るタイミングを計っていて、取った金駒を打ち込んで飛車を成り込んでくることが多い気がします。こうなると金銀や"と金"でゴリゴリ攻め込まれ、持ち駒に角があっても受け止められずに敗走することになるので、注意はしているのですがいまだによくやられます。

③角で玉や飛車を狙われ、身動きできなくなって突破される
これは相居飛車でもあるのですが、相手の角のラインに玉や飛車が入ってしまい、銀で守っていても歩で叩かれて崩されてしまいます。それを恐れて左美濃に囲うのは避けているのですが、①とも関連してどう固めたら良いのか悩んでしまいます。同様に飛車のコビンを開けるのも怖いのですが、この歩を突かないと桂を活用することができません。AIは攻め込まれる前に攻め込んでしまえという手を示すことが多いのですが、実戦でそういう手を見つけるのはなかなか難しいです。

②については「いい加減に覚えろよ!」という話だと思っているのですが、①と③については一度基本に戻って定跡を勉強しようと考えています。振り返ると、自分は今まで詰将棋の本は買ったことがあるけど、将棋の定跡を書いた本を読んだことがありません。手始めにインターネットに公開されている、振り飛車対策などの解説を読んでみました。

当たり前ですが、あまりにも色々なパターンがあって一度読んだだけでは全然頭に残りません。それでも「相手がこの形だったらここから仕掛けましょう」といった気づきもあって、今までそんなことも知らずにやっていたのかと思いつつ、参考にさせていただいています。相手が持久戦志向の時に自陣をどう固めるかという点は未解決ですが、対局数をむやみに増やすよりこういう勉強もありかなと思う次第です。

2022年5月の戦績

将棋倶楽部24
27勝20敗(勝率.574)
 先手:16勝11敗、後手:11勝9敗

5月はついに11級に上がることができました。しかし油断した訳ではないのですが、8連敗して急降下も経験しました。相手の方のレベルも上がってきて、序中盤に集中力に欠けた悪手を指すとなかなか挽回のチャンスはなく、一方的に負けてしまう将棋も多くなりました。上述した勉強法に即効性があるとは思っていませんが、11級に相応しい力を付けて10級を目指していきたいと思います。

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