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第82期順位戦C級2組1回戦

6月15,22日に順位戦C級2組1回戦の一斉対局がありました。

私が注目していたのは、ダブルタイトル戦に挑戦中の佐々木大地七段と、加古川青流戦準優勝の経験がある井田明宏四段の対局です。先手の井田四段が相掛かりに誘導し、お互いに飛先の歩を交換します。井田四段が角道を開けると、佐々木七段は角交換して7筋の歩を取り込みます。井田四段が飛車取りに▲5七角と打つと、佐々木七段は△7五角と合わせます。井田四段が▲6六歩と突いて交換を避けると、佐々木七段は8筋の歩を合わせて、角金交換の代償に飛車先を突破します。井田四段は竜取りに▲9八角と打ち、佐々木七段が王手角取りに△6七銀と打ってから飛車をかわすと、王手金取りに▲4四桂と歩頭に打って反撃します。佐々木七段が歩で桂を取ると、井田四段は▲3二角成と金を取って馬を作り、後手玉に迫りますが届きません。佐々木七段は銀で角を取ると、2筋に香を打って先手玉の退路を狭め、△7七角と打って挟撃態勢を作り寄せ切りました。

他の主な対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
 藤森哲也五段 - 徳田拳士四段
 本田奎六段 - 瀬川晶司六段
 梶浦宏孝七段 - 村中秀史七段
 八代弥七段 - 佐藤秀司八段
 冨田誠也四段 - 中村亮介六段
 石川優太五段 - 藤本渚四段
 高田明浩四段 - 今泉健司五段

私が注目している中では、佐々木(大)七段、本田六段、梶浦七段、八代七段、冨田四段、高田四段が好スタートを切りました。まだまだ先の長い戦いになりますので、徳田四段と藤本四段にも、巻き返しを期待したいと思います。


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