見出し画像

第82期順位戦C級2組6回戦

10月19,26日に順位戦C級2組6回戦の一斉対局がありました。

私が注目していたのは、今期4勝0敗の梶浦宏孝七段と3勝1敗の大ベテラン島朗九段の好調同士の対局です。先手の島九段が相掛かりに誘導し、お互いに飛先の歩を交換してから、梶浦七段が角を交換します。島九段は3筋の歩を突き捨て、▲2二歩と桂頭を叩いて後手の陣形を乱し、4筋の歩もぶつけてから▲4八飛と回します。島九段が銀をぶつけて交換し、飛車を8筋に回してぶつけますが、梶浦七段は歩を打って飛交換を拒否し、飛香両取りに△2八角と打って反発します。島九段は飛金両取りに▲7二角と打ち、金を取って馬を作ると、梶浦七段は飛車取りに△5五銀と打ちます。島九段は▲1八馬と引いて角に当て、梶浦七段が飛車を取ると、角を取り返します。梶浦七段は先手の玉頭から攻め掛かりますが、島九段も▲6四馬と飛び出して攻め合います。梶浦七段は△6一飛と回して馬と刺し違えますが、島九段は王手成銀取りに▲8二飛と打ち込み、▲8六飛成と成銀を取って竜を作り自陣の守りを固めます。梶浦七段は歩で先手陣を攻めますが、島九段は▲6四桂から反撃し寄せ切りました。

他の主な対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
 佐々木大地七段 - 近藤正和七段
 徳田拳士四段 - 長岡裕也六段
 本田奎六段 - 長谷部浩平五段
 八代弥七段 - 岡部怜央四段
 冨田誠也四段 - 髙野秀行六段
 谷合廣紀四段 - 高田明浩四段
 藤本渚四段 - 杉本和陽五段

冨田四段と佐藤(慎)五段の2人が5勝0敗で昇級争いをリードしています。私が注目している佐々木(大)七段、徳田四段、梶浦七段、高田四段、藤本四段を含め、13人が4勝1敗で追う混戦となっています。前期は1敗が昇級ラインとなりましたので、着実に勝ち星を積み上げていって欲しいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?