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第4回ABEMAトーナメント予選展望(Aリーグ)

いよいよ4月10日から、ABEMAトーナメントの予選が始まります。5つのリーグに分かれて3チームが総当たりで戦い、上位2チームが本戦に進むようなので、各リーグの展望を考えておきたいと思います。開幕戦はAリーグのチーム藤井「最年少+1」vs チーム稲葉「加古川観光大使」なので、まずはAリーグのチームを確認していきましょう。

Aリーグ

■チーム藤井「最年少+1」
藤井聡太二冠、伊藤匠四段、高見泰地七段

藤井二冠が最低でも2勝、かなりの確率で3勝すると想定すれば、このチームは優勝候補から外せません。高見七段も前回は目立った活躍がありませんでしたが、経験は充分であり1勝は計算できそうです。この組のキーマンは初参戦の伊藤四段でしょう。昨年10月のデビュー以来、まだ公式戦は11局しか指しておらず(7勝4敗)、どんな将棋を指すのか未知数です。ただ、昨年チーム三浦のフィッシャールールの練習に呼ばれた伊藤三段(当時)が、チームメンバーの誰より強かったという逸話があります。Twitterの動画などを見るとまだまだ緊張が感じられる伊藤四段が、実戦で逸話通りの活躍を見せるようであれば、このチームは圧倒的な強さを発揮することになりそうです。

■チーム稲葉「加古川観光大使」
稲葉陽八段、久保利明九段、船江恒平六段

ドラフト会議の前、久保九段を取ったチームは間違いなく優勝候補になると思っていましたが、稲葉八段が競合もなく獲得できたのは強運だったと思います。稲葉八段と久保九段の2枚看板で4勝は確保できると想定すれば、船江六段があと1勝上積みできるかどうかがポイントになりそうです。

■チーム三浦「シン・ミレニアム」
三浦弘行九段、高野智史五段、本田奎五段

前回ベスト4のチームが、全く同じメンバーで戦います。前回は、勝負どころの一局を制して際どく勝ち上がっていきました。チームワークでは全15チームの中でも上位に入ると思いますし、チームとして勝ち方を知っているという点でも有力です。

◆予選通過チームの予想
ドラフト会議が終わった時点で、私は優勝候補を8チームに絞りましたが、Aリーグの3チームはいずれも優勝候補に入っています。チーム藤井の予選敗退もかなりの確率であり得る激戦リーグだと思いますが、絶対的エース藤井二冠がリーダーのチーム藤井と、新婚のリーダーを2枚看板で盛り立てるチーム稲葉の予選通過を予想します。


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