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第82期順位戦C級1組1回戦

6月13日に順位戦C級1組1回戦の一斉対局がありました。

私が注目していたのは、前期は惜しくも昇級を逃した伊藤匠六段と、昇級を争うと思われる出口若武六段の対局です。
先手の伊藤五段が相掛かりに誘導し、飛先の歩を交換して7筋の歩も取ります。出口六段が飛車を7筋に寄せると、伊藤六段は▲7七金と上がって受けます。桂交換の後、出口六段が△8四桂と金頭の歩を狙うと、伊藤六段は金の両取りに▲4四桂と打ち銀桂交換します。出口六段は△5五桂と打ち、△4七歩成から金桂交換すると、角交換して銀取りに△6五角と打ちます。銀をかわすと飛車を取られるので、伊藤六段は銀で後手の飛車を追って攻め合いますが、出口六段は飛車を見捨てて歩で銀を取って"と金"を作り、一気に寄せ切りました。

他の主な対局結果は以下の通りです(左が勝者)。
 斎藤明日斗五段 - 黒田尭之五段
 都成竜馬七段 - 北島忠雄七段
 服部慎一郎六段 - 片上大輔七段
 西田拓也五段 - 畠山成幸八段

私が注目している中では、出口六段、都成七段、西田五段、服部六段が好スタートを切りました。まだまだ先の長い戦いになりますので、伊藤(匠)六段と黒田五段にも、巻き返しを期待したいと思います。


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