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「観る将」が観た第28期銀河戦決勝トーナメント1回戦

10月27日に銀河戦の藤井棋聖(当時)vs増田六段が放映されました。本局は8月に収録されたようで、藤井二冠が王位獲得前の対局です。藤井二冠と増田六段が永瀬王座とともにチームを組んだ、第3回AbemaTVトーナメント決勝が行われる直前の対局でもあります。

藤井棋聖(当時)はCブロック最終勝ち残り者として、増田六段はGブロック最多勝ち抜き者として、決勝トーナメントに駒を進めてきました。

戦型は相矢倉模様になりました。先手の藤井棋聖(当時)が早めに▲4六歩と突き相手の駒組みを制限する工夫を見せると、増田六段は△6四角と出て相手の攻めを牽制します。増田六段が△9五歩~△9二飛と端攻めの構え見せると、藤井棋聖(当時)も▲6八角~▲8八銀としっかり受け止めます。

中盤に入り、藤井棋聖(当時)は銀桂交換の駒得を実現し、先に馬を作って攻め込みましたが、増田六段は△8五桂~△6四角とうまい受けを見せ、逆に藤井陣の陣形を崩すことに成功します。少し苦しくなった藤井棋聖(当時)は1筋から端攻めを決行します。飛車を犠牲にして相手の金を剥がし、玉を上部に引き出してから、最後は▲4五角が決め手となって寄せ切りました。

本局は、かつて「矢倉は終わった」という発言が話題となった増田六段が、矢倉を採用して若干優勢の局面を築きましたが、一瞬の隙をついて逆襲した藤井棋聖(当時)の寄せが見事でした。藤井二冠は既に2回戦も勝ち上がり、準決勝では王位戦を戦った木村九段と対局するという情報があります。銀河戦初優勝を期待し、注目していきたいと思います。

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