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第49期棋王戦挑決トーナメントの展望

棋王戦は、シード棋士と予選を勝ち上がった8名がトーナメントを行い、12月頃行われる挑決二番勝負の勝者が藤井棋王との五番勝負を戦うことになります。挑決トーナメントのベスト4以上には敗者復活戦があるのが大きな特徴で、次期挑決トーナメントの3回戦から登場という特典もあります。6月6日に予選が終わり、既に1回戦が始まっていますので、出場者の確認をしておきたいと思います。

日本将棋連盟HPより引用

前棋王の渡辺明九段が3回戦から登場するブロックには、A級の永瀬拓矢王座や菅井竜也八段、B級1組の澤田真吾七段、山崎隆之八段らが入りました。ベスト4の有力候補は無冠を返上したい渡辺九段と思いますが、棋王挑戦経験がある若手の本田奎六段にも注目したいと思います。

前期は挑決二番勝負で敗れた佐藤天彦九段が3回戦から登場するブロックは、広瀬章人八段、斎藤慎太郎八段、中村太地八段とA級棋士が4人も入る激戦区となりました。誰が勝ち上がっても不思議ではありませんが、ベスト4の有力候補には広瀬八段を挙げておきたいと思います。藤井棋王と同学年の新鋭、高田明浩四段の活躍も楽しみです。

前期ベスト4の羽生善治九段が3回戦から登場するブロックには、A級の豊島将之九段や稲葉陽八段、B級1組の近藤誠也七段、三浦弘行九段、千田翔太七段らが入りました。ベスト4の有力候補は一昨年の不調を脱した羽生九段と思いますが、現在ダブルタイトル戦を戦っている佐々木大地七段にも期待しています。

前期ベスト4の伊藤匠六段が3回戦から登場するブロックには、A級の佐々木勇気八段、昨年度A級から陥落した佐藤康光九段、糸谷哲郎八段らが入りました。ベスト4の有力候補には、そろそろタイトル挑戦が期待される佐々木(勇)八段を挙げたいと思いますが、伊藤(匠)六段の前期を上回る活躍も楽しみにしています。

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