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第37期竜王戦ランキング戦の展望(4-6組)

第36期竜王戦は藤井聡太竜王の防衛で幕を閉じましたが、早くも第37期竜王戦ランキング戦のトーナメント表が発表され、12月6日には5,6組が開幕します。竜王戦は1-6組に分かれてランキング戦を行い、1組の上位5人、2組の上位2人、3-6組の上位1人の全11名が決勝トーナメントに進出します。本稿では4-6組のメンバーと組み合わせを確認しておきたいと思います。

4組

4組は優勝者のみ決勝トーナメントに出場します。31人中1人という狭き門となっています。

左の山から決勝に進出する有力候補には、青嶋未来六段を挙げたいと思います。実力者の北浜健介八段、村山慈明八段、船江恒平六段、村田顕弘六段にも期待が掛かりますが、若手の石井健太郎六段、高野智史六段の活躍も楽しみにしたいと思います。

右の山から決勝に進出する有力候補には、前期は5組決勝で伊藤匠六段(当時)に敗れた服部慎一郎六段を挙げたいと思います。実力者の横山泰明七段、戸辺誠七段にも十分チャンスがあると思います。レジェンド谷川浩司十七世名人にも注目しています。

5組

5組は優勝者のみ決勝トーナメントに出場します。32人中1人という狭き門となっています。

左の山から決勝に進出する有力候補には、飛躍が期待される斎藤明日斗五段を挙げたいと思います。ベテランの井上慶太九段や中川大輔八段の活躍も楽しみですが、若手伸び盛りの高田明浩四段にも注目したいと思います。

右の山から決勝に進出する有力候補は、順位戦A級に在籍しながら前期はまさかの4組からの陥落という憂き目を見た中村太地八段と思います。前期は6組優勝を果たした出口若武六段、波に乗ると止まらない渡辺和史六段ら若手の飛躍も期待したいと思います。

6組

6組は優勝者のみ決勝トーナメントに出場します。アマチュア4名、女流棋士4名、奨励会員1名を含む70人中1人という狭き門となっています。

左の山から決勝に進出する有力候補には、加古川青流戦で史上最年少優勝を果たした藤本渚四段を挙げたいと思います。若手期待の古賀悠聖五段と冨田誠也四段がいきなり2回戦で激突し、勝者は3回戦で藤本四段と当たる可能性のある厳しい組み合わせとなっていますが、ここを突破すれば一気に駆け上がる可能性があります。実力者の黒田尭之五段、ベスト4入りの経験もある西山朋佳女流四冠にも注目しています。

右の山から決勝に進出する有力候補には、実力者の西田拓也五段を挙げたいと思います。新人王戦で優勝した上野裕寿四段、昨年度は王位リーグ入りも果たした徳田拳士四段ら若手の飛躍にも期待が掛かりますが、三段リーグ次点の成績で参戦する中学生山下数毅三段や、里見香奈女流四冠にも注目しています。

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