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観る将が将棋を指してみた(9) ~2022年3月編~

前回までに、観る将の私が将棋のオンライン対局をして、それなりに将棋を楽しめるようになってきた話を書いてきました。2022年の目標を将棋倶楽部24で10級としましたので、自分の経験を書くことで上級者の方々からアドバイスをいただいたり、私と似たようなレベルの方々と情報交換しながら上達していけると良いなと思っています。

なお、バックナンバーを下記マガジンにまとめていますので、ご興味がありましたらご覧ください。

投了のタイミング

プロや上級者の方は、逆転の見込みがなくなれば投了されます。美しい投了図とか、一手違いの形とか、投了のタイミングにもこだわりがあるように感じます。しかし初級者の我々は、逆転の見込みがないのかどうかわからないし、下手をするとどちらの形勢が良いのかも正しく判断できません。初級者同士の対局でも、早めに投了する方もいれば詰むまで投了しない方もいて、人それぞれの考えなので良いのですが、私は自玉が明快に詰むまでは投了しないようにしています。初級者同士では勝勢になっても勝ち切るのは大変ですし、ポカで逆転されることは茶飯事です。優勢の局面からきちんと寄せて勝つことも勉強ですし、劣勢の局面から詰まされずに粘ることも勉強だと思っています。

悪手ゼロを達成

棋譜解析をすると、一致率、悪手率、疑問手率といった数字が出てきます。一致率は2つの数字が示されていて、恐らくAIの最善手との一致率と、複数の推奨手との一致率だと思います。プロの将棋だと60%台をよく見ますが、私の場合30%台が多く、敗局では20%台もよくあります。悪手率は文字通りAIが悪手判定した手の比率だと思いますが、私は一致率を上げるより悪手率を減らす(数を減らす)ことが重要と捉えています。

※将棋AI開発者の山口祐さんによれば、最善手との一致率は、プロ棋士の平均が56.4%(2020年1年間)、藤井竜王は68.9%(豊島九段とのタイトル戦14局)。悪手率は、プロ棋士の平均が1.8%(2020年1年間)、藤井竜王は0.52%(豊島九段とのタイトル戦14局)。

今月は初めて悪手ゼロという対局を経験しました。相手の方に見落としか何かで大悪手があり中盤に優勢になったのですが、いつもならそこからお互いに悪手を連発して形勢が混沌としてしまうところ、最後まで集中して寄せ切ることができました。ゼロはたまたまだと思いますが、通常だと5以上、10以上になることも珍しくない私としては、少しでも悪手の数を減らしていきたいと思っています。

2022年3月の戦績

将棋倶楽部24
27勝18敗(勝率.600)
 先手:15勝11敗、後手:12勝7敗
藤井竜王の対局が少ないので観る将としての時間に余裕があり、意識的に対局数を増やしています。先月の29局から今月は45局指して、勝率6割を達成できました。級位も月の前半は12級と13級を行ったり来たりしていましたが、後半は12級で指し続けています。このまま12級を維持し、11級を目指していけたらと思っています。

将棋ウォーズ
1勝2敗(勝率.333)
あまり時間が取れない時に将棋ウォーズで対局していますが、極力将棋倶楽部24である程度しっかり考えて指すようにしています。

3月は結果だけ見ると良かったのですが、内容的には序盤から攻め込まれて終盤のミスの応酬の中でたまたま拾ったような勝ちも多く、藤井竜王ではありませんが、まさに「実力からすると、望外の結果」と言わざるを得ません。しかし、今経験値を増やすことは、将来必ず活きてくると信じて対局しています。次回は4月以降の状況を書いていきたいと思います。

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