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第44回将棋日本シリーズ1回戦

将棋日本シリーズJTプロ公式戦(通称:JT杯)は1回戦が終了し、ベスト8が出揃いましたので状況を確認しておきたいと思います。

開幕戦となった羽生善治九段と山崎隆之八段の対局は、相掛かりの将棋となりました。銀交換から激しい将棋となり、羽生九段が竜を作って優勢になりましたが、最終盤に錯覚があり、山崎八段の大逆転勝利となりました。2回戦は8月19日に永瀬拓矢王座との対局となります。

菅井竜也八段と齋藤慎太郎八段の対局は、菅井八段が中飛車に振る対抗形の将棋となりました。菅井八段が飛車で銀を食いちぎって攻め掛かり、美濃囲いの堅さを活かして攻め切りました。2回戦は9月9日に藤井聡太竜王名人との対局となります。

佐藤天彦九段と稲葉陽八段の対局は、横歩取りの将棋となりました。早指しとは思えない技の応酬となり、180手を超える激闘となりましたが、最後は佐藤九段が上部脱出を図る後手玉を捉えて即詰みに討ち取りました。2回戦は9月16日に渡辺明九段との対局となります。

広瀬章人八段と糸谷哲郎八段の対局は、相雁木の将棋となりました。糸谷八段が飛車を捕獲して銀との交換に成功し、駒得を活かして徐々にリードを拡げて即詰みに討ち取りました。2回戦は9月23日に豊島将之九段との対局となります。

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