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6人目の中学生棋士誕生なるか

現在行われている第73回奨励会三段リーグ戦で、14歳の山下数毅三段が好位置に付けています。18戦して原則上位2名が四段昇段(プロ入り)できるという狭き門ですが、現時点で14戦して11勝3敗の成績で3位です。上位には12勝2敗の宮嶋三段と、11勝3敗で順位が上の上野三段がおり、4位以下には10勝4敗で5人が追っています。

山下三段は世界的な数学者を父に持ち、小学6年生で初段になって注目されました。このまま中学生でプロ棋士となれば、加藤一二三九段、谷川浩司十七世名人、羽生善治九段、渡辺明九段、藤井聡太竜王名人に次ぐ、6人目の中学生棋士誕生となります。

三段リーグには前期から参戦し、1期目は1勝5敗のスタートから盛り返し、9勝9敗で終えています。
2期目となる今期は5連勝とスタートダッシュに成功し、順調に白星を重ねてきました。8月19日に予定されている15回戦では、新人王戦と加古川青流戦で準優勝経験がある実力者で、現在10勝4敗の齊藤優希三段との対局が組まれており、昇段レース生き残りを賭けた重要な対局となります。

山下三段が今期昇段できるかどうかはまだわかりませんが、数年の内にプロとして活躍するのは間違いないと思います。将棋界は今、藤井竜王名人のライバルと言える存在を渇望しており、山下三段がその一翼を担えるよう期待したいと思います。

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