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第81期順位戦C級1組11回戦

3月7日に順位戦C級1組最終11回戦の一斉対局が行われました。

この日、私が注目していたのは、ともに昇級の可能性を残している都成竜馬七段と渡辺和史五段の対局です。後手の都成七段が四間飛車に振り美濃囲いに構えると、渡辺五段は3筋から仕掛けます。都成七段は飛車を3筋に振り直し、激しい攻防を繰り返しましたが、渡辺五段は桂を成り込んで優勢に立ちます。渡辺五段は飛車を取らせる代わりに金を取って馬を作り、取った金で飛車を取り返し、美濃囲いを崩して寄せ切りました。

他の主な注目対局の結果は以下の通りです(左が勝者)。
 石井健太郎六段 - 高橋道雄九段
 黒田尭之五段 - 古森悠太五段
 出口若武六段 - 畠山成幸八段
 船江恒平六段 - 片上大輔七段
 青嶋未来六段 - 飯塚祐紀七段
 阪口悟六段 - 伊藤匠五段

単独トップを走っていた伊藤(匠)五段が痛恨の黒星を喫し、4人が9勝1敗で並びましたが、順位の差で石井六段、青嶋六段、渡辺(和)五段の3人が昇級を決めました。渡辺(和)五段は昇級により六段に昇段となります。伊藤(匠)五段は前期昇級したばかりで順位が低く、連続昇級の難しさを思い知らされる結果となりました。
一方、元A級の高橋九段や分かりやすい解説でお馴染みの千葉七段らが下位7人に沈み、降級点(*)が付与されました。高野六段と平藤七段は2回目の降級点となり、残念ながらC級2組への降級となります。

(*)降級点
B級2組以下のクラスでは、成績が悪くても1期で降級することはなく、成績下位の一定人数に「降級点」がつけられる。降級点はB級2組とC級1組では2つ累積、C級2組では3つ累積すると降級する。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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