夫と将棋を指してみて分かった、フィッシャールールのこと

(4/29追記)

abemaTVトーナメントでは恒例となったフィッシャールール。5分の持ち時間に、1手指すと5秒増える。
チェス界ではお馴染みだそうですが、将棋界では未だに指したことのない棋士もいるのではないかと思います。

見ている分には終盤がとにかく大変そうだという事が分かります。他に早指しと違う所あるのかな?
とりあえず体感するのが早いかと思い、夫とフィッシャールールで3番勝負をしてみました。

まず1局目。
角交換形の振り飛車対居飛車。
序盤は慣れ親しんでいるので飛ばす→持ち時間1、2分増える。
中盤、勝負所を迎える。間違えたら悪くなるので時間を使う。→時間配分を気にしすぎて局面に集中出来ない。
終盤、悪くなったまま特に山場を迎えず投了。

2局目。同じく角交換形振り飛車。
序盤飛ばす。
中盤、さっきより少し集中して考えられる。指しやすくなる。粘られる→時間を使う。
終盤、時間が無いので間違える。負け。

3番勝負?3局指すって言ったよね??
やっぱ早指しは四間飛車穴熊でしょ。穴熊最高。
中盤、ガンガンいこうぜ。この形、身体が覚えてる!
終盤、ようやくフィッシャールールの醍醐味、5秒の叩き合いになる。間違える。負け。

結果は良いのよ。よくあるし。
3局指した結果分かったこと。

・まずある程度練習しないと局面に集中出来ない。
・中盤で良くなっても、時間が無いと勝ちきれない。
・経験が物凄く大きい。
・5秒は読みじゃなくて本能。
・終盤を制する者はフィッシャーを制す。

こんな感じ。
早指しの中でもかなり特殊で、互いに10秒将棋とは違って自分が5秒、相手が2分という状況もある。持ち時間が無いのに許されるミスの量が少ない。
経験は大きいので、振り飛車は相当戦えると思う。特に穴熊は振り飛車の経験と感覚が集約される。

10秒は短い中でも、なんだかんだ手を読むことが出来るけど5秒は無理。脳が反応した所に手を動かすので精一杯。
でも結局強い人同士が戦えば終盤勝負になるので、将棋は終盤。リードしてそのまま逃げ切れるというのはレアケースだと思う。

3局しか指してないので、たくさん指せば変わるかもしれません。そしてもっと強い人は違う考えになるかもしれません。
体感としてはやはりかなりハードです。長時間の対局がマラソンなら全力シャトルランを終局までやり続ける感じ。

さらに初めての環境で将棋に集中するのも、思ったより難しいので、この棋戦は対応力や柔軟さがとても重要な気がします。
今回は参加棋士が多いので、どういう持ち味を持った人が勝っていくのか、楽しみに観ていきたいです。

※ここから追記
フィッシャールールとは1手指す毎に持ち時間を増やすルールだというご指摘をいただきました。
abemaTVトーナメントでフィッシャー=早指しの印象が付いていますが、早指し自体の事は示さない様です。
チェスではこう言った早指しはブリッツと呼ぶとの事。知らんかった…。
今回の記事はabemaTVトーナメントでの持ち時間の体感記としてお読みいただければと思います。

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