今月の文春オンラインコラム

少し前に文春オンラインのコラムが更新されました。

女流棋士の私が、妊娠に気付いたのはタイトル戦の最中だった

今回は2度の妊娠期間中に感じたことを書いています。
文中でも書きましたが、女流棋士の妊娠中の心境などは文章としてほとんど世に出ていません。

書いたこと以外にも、初期には流産に対する不安だったり、後期には股関節の痛みだったり、週数超過での精神の乱れなど、産むまでには色々ありました。
今回はその中で将棋に関することだけを書いています。

コラムとして楽しんでいただきたいのはもちろん、女流棋士が出産したひとつのサンプルとして、興味がある人に読んでいただければと思います。


いただいた感想の中で多かったのは、不戦敗に関する疑問です。
前提として、周りの方々は当時として出来る最大限の配慮をしてくださいました。

棋士や女流棋士の棋戦は、それぞれ1年通してオフシーズン無く行われています。
そして日本将棋連盟の規定は、労働基準法を参考に産前・産後の一定期間を休まなければなりません。

タイトル戦の日程・場所のスケジュールは前もって決められており、個人の事情でその進行を妨げ、変更するのは現実的ではないと、私は考えています。
アスリートの方に置き換えると、妊娠したから大会の日程を変えてくれという様なものでしょうか。流石に強引な印象を受けますよね。

女流棋士という括りの中で、妊娠・出産を選ぶのは個人の意志であり、妊娠、出産にかかるリスクはみんな同じです。
どんな道でも全てを選ぶことは難しく、その間対局が出来ないというのは仕方のないことです。

ただ、今後女性棋士が誕生し、妊娠した場合は少し話が変わると個人的には感じています。
子どもを迎えたいと考えた時に、自分は不戦敗がつき、同じフィールドで戦う男性は対局が行える。時にはひとつの対局に昇級・降級がかかります。
同じ女性で戦っている女流棋士が出産するよりも、気持ちの置き所が難しいと思うのです。

勝負の世界で、勝敗に関して配慮をするというのはとても難しいことです。
また、最適な形はその時代の価値観によっても変わります。時代と共に、柔軟に1番いい形を探して欲しいと思っています。

読んでいただきありがとうございます。 単純なのでスキやフォロー、サポートをしていただけると更新頻度が上がると思います。笑