指導対局を受ける前に読むと、将棋が少し上手く指せるお話し その3

指導対局の話その1
指導対局の話その2

駒落ち講座その3、これで一旦完結です。
その2までは基本の攻めの考え方、今回は勝ちに結びつける具体的な考え方を書いていきます。

その3まで全て理解できれば6枚落ち位まで、プロとの指導対局を余裕を持って楽しめるようになると思います。
書いてある事が段々とレベルアップしているので、何でこうなるの?と思ったら前の記事を読み返してみてください。
では参りましょう。

1、攻め駒の増やし方

前回将棋は足し算と書きましたが、初めのうちはピンとこないと思います。いくつか実際の例を紹介しながら解説します。

画像1

まずは8枚落ち。
飛車先の歩を2個突いた局面です。
もう1個突くと歩がぶつかります。

画像2

歩を突いて、取られて、飛車で取って、歩を打って受けられた局面です。
ここで飛車で歩を取ると、金で飛車を取り返されてしまいます。ここは一旦退却します。

画像27

では具体的にどうやって飛車先に駒を足すのか見ていきます。

画像28

まず銀を上がります。

画像29

ニョキニョキと銀を前進します。これで駒の数を足せました。攻めてみましょう。

画像30

歩を合わせて

画像31

歩を取られて、銀で取り返します。

画像32

歩を受けて、銀で取って、金で取られて、更に飛車で取り返し、竜ができました。
この場合は下手が飛車と銀で攻め、上手が金1枚で受けています。2対1の戦いは勝つ事が出来ます。

ちなみにこの銀の使い方は棒銀と言い、入門者からプロまで使える、とても優秀な戦法です。

画像3

6枚落ちでもう1例を見ていきましょう。
赤丸地点での戦いはどうなるか考えてみます。
慣れるまでは頭の中で数える→実際に盤に動かして確認するという作業をすると分かりやすいです。
この場合は下手が香と飛車、上手が玉と銀の2対2になっています。同じ数の場合、戦いを起こした側が負けます。
今回は何を足すのが1番早いでしょう。パズルの様に考えると分かるかもしれません。

ここから先は

1,949字 / 23画像

¥ 200

読んでいただきありがとうございます。 単純なのでスキやフォロー、サポートをしていただけると更新頻度が上がると思います。笑