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アジア短篇アンソロジー『絶縁』

小学館のアジア短篇アンソロジープロジェクト『絶縁』、紙の書籍が本日発売です。

頑張って物撮りをした

韓国を代表する若手作家チョン・セランさんと芥川賞作家・村田沙耶香さんとのやりとりから始まったプロジェクトは、アジア9都市の同年代の作家9人がひとつのテーマ「絶縁」をもとに競作する壮大なものになりました。

ぼくは、タイの作家ウィワット・ルートウィワットウォンサーの書き下ろし短篇「燃える ลุกไหม้」を翻訳しています。

プーケットとバンコクを舞台に、タイ国内の分断と、民主化運動と、コロナ禍と、香港とをつなぐ、ヒップホップの言葉のようなテクストです。

その他の作品も素晴らしいものばかり。購入はお近くの書店や、以下のAmazonリンクなどからどうぞ。

ウィワット含む、作家たちからの動画メッセージはこちら。

小学館の担当編集者、柏原さんが「絶縁ができるまで」と題して執筆している舞台裏エッセイを読むと、この本ができるまでの苦労がよくわかって、また楽しいです。

ちなみに今回のプロジェクトは、紙書籍以上に広がっており、俳優の三浦透子さん、古川琴音さん、蒔田彩珠さんらの朗読によるAudible版が先行配信されていました。

紙でも音声でも、お好きなほうで。
「絶縁」の言葉のもとに不思議とつながってしまう、アジアの我々。ぜひ楽しんでみてください。


小学館『絶縁』特集ページ


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