筋肥大に効果的な”追い込み方”【マガジン限定記事】

トレーニングは追い込むべきか否か

トレーニングを上がらなくまで追い込むか？に関しては、いつも論争があります。

筋肉の成長を最大化するには、セットをある程度以上限界近くまで行う必要があります。しかし実際には、多くの人々が十分にセットを追い込んでいないことを示しています[1]
ほとんどの人に対してトレーニングは追い込んでやるべき！というのは当てはまるでしょう。しかしある程度以上トレーニングに対してモチベーションがあり、トレーニングをしっかりハードに行う人にとっては追い込みすぎるとオーバーワークになる可能性もあります。

「どの程度まで追い込むべきか？」という疑問については、一概に答えることは難しいです。
種目の種類や行っているセット数や頻度にもよりますが、新しいメタ分析によると、失敗に近づくほど筋肉の成長が見られる傾向があるとされています[2]

一部の追い込む派の人達は、この研究を根拠に「潰れるまで追い込むトレーニングが最も効果的だ」と主張していますが、結論を急ぐ前に文脈を考慮する必要があります。例えば、潰れるまで行うトレーニングと潰れないトレーニングに関する15の研究を分析した別のメタ分析では、「筋肥大において潰れるトレーニングが潰れないトレーニングよりも優れているという証拠はない」とされています[3]。

つまり、統計や分析の見方によっては、潰れるまで追い込むことが筋肉の成長にとって良いとも悪いとも結論付けられるということです。
実際にどうするべきか悩むところです。