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まだ20代だけど……家族3世代で「終活」をしてみた!

みなさんは「終活」をしていますか? 家族と「自分が死んだあと」のことについて話したことがあるでしょうか。
 
私は20代ですが、最近「自分が死んだあと」のことを家族と話す機会があり、年齢に関係なく「終活」はしておいたほうがいいな、と思ったところでした。

思い出話から始められる終活

今年の夏、要介護状態だった叔父が亡くなり、実家に3世代で集まることがありました。

葬式の準備などに追われ、亡くなってすぐはバタバタしましたが、少し落ちついて話題にあがったのは「棺桶に何を入れてあげたら喜んでくれるか」でした。

叔母 「散歩が好きだったから、よく着ていた服と靴を入れてあげたい!」
「昔飼っていた犬のことを凄く可愛がっていたから、写真を入れてあげよう!」
「昔キャッチボールでよく遊んでくれたから、グローブとボールを入れたい!」

と、ひとまず棺桶には「私たちが入れてあげたい」と勝手に思ったものを全部入れることになったのですが、「当の本人(叔父)は、何を棺桶に入れて欲しかったのだろう……」とモヤモヤは消えず(「なんでもいいよ」派だったのかもしれませんが)。

そこで、棺桶に入れてほしいものをそれぞれ考えて話してみることに。

叔母:今の習い事関連のもの、叔父との思い出の品
:家族との思い出の品、お気に入りの服、調理器具
:スキー用具、仕事で担当した書籍とお気に入りの本、お気に入りの服 など……

「それ、思い入れあるものなんだ!」「○○にそういうストーリーがあったんだ!」といったように、「死」に関する話題ですが、明るく話せたのが面白かったです。

「死」について話すとなると暗くなりがちですが、こうやって思い出とともに話せるような内容から家族と終活を始めると、話やすくていいのではないでしょうか。

「○○世代だからきっと△△」の考えは捨てるべき

その他にも、この日「遺産の相続」や「お墓」について家族と話すことができました。一番驚いたのは、お墓に対する誤解でした。

小さいころからお盆にはお墓参りが恒例だったので、「みんな(特に叔母世代(80代))は永代供養墓に納めてほしいと思っていそうだな」とずっと考えていました。

ですが、叔父のお墓の話からいろいろきいてみると、

叔母「お掃除もめんどくさいだろうし、納骨堂とかで全然いいのよね~」

と特にこだわりがない様子だったのです。

「昔から代々受け継いでいるもの」などは、「きっと受け継いでほしいんだろうな」と勝手に子ども側は思っていたりしますが、 今回家族と話してみて「実はそんなことはない」と気づくことができました。

お墓や葬儀にこだわりたい?正直どうでもいい?

私の叔母が「実は永代供養墓にこだわりがなかった」といったように「正直○○はどうでもいい」ということもあれば、私が「葬式は○○のような感じがいい」と考えるように、「亡くなってからもこだわりたい」ものもあります。

*ちなみに、個人的には葬式のシンミリした音楽が苦手なので、「音楽葬」のように好きな音楽を流すことができたり、喪服じゃなくて「私服参列可」とかできるようになったりしたらいいのにと思っています。

最近は「お墓(納骨)」や「葬儀の形式」にさまざまな選択肢があります。宗教上の理由もあるので、全部が選択肢に入るわけではありませんが、どういったものがあるのか知っておくべきだなと思いました。

また、私が今回感じたように「○○世代だから△△なんだ」といった考えも、当の本人にきいてみると真反対なこともあります。

1人で黙々と終活を進めることも大切ですが、身近な人に相談したり、共有したりすることも「終活」の1つなんだなと感じました。

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