足元エチケットのために『スニーカークリーニング』

10月25日に放送されたTBSテレビ系列「がっちりマンデー!!」見たでしょうか？

革新的な取り組みでがっちり儲けている会社を紹介するこの番組で、この日放送されたのは『儲かる洗剤』。洗剤って生活に必要なものですが、それが儲かるってイメージはあまりありませんよね？

実は今、洗剤はとても数多くの商品が販売されており、特定の汚れや素材に特化した洗剤が売れているそうです。そうした消費者向けのお掃除用洗剤やエコ洗剤が紹介される中、なんとスニーカークリーニング用洗剤が紹介されました！

紹介されたこの洗剤は一般消費者向けではなく、使用するのはクリーニング事業者のみ、しかもまだまだスニーカークリーニングを受付しているクリーニング店は少ないという非常に限られた世界の商品ですが、それでも売上はグングン伸びているそうです。

そしてこの洗剤！実は当社のスニーカークリーニングでも使用している洗剤です。スニーカーに特化した洗剤というだけあって、スニーカーに付着しやすい泥汚れを落とすのに優れており、またオレンジオイル配合で靴特有の嫌なニオイもスッキリするという、まさにスニーカーのために開発された洗剤。

実は当社がスニーカークリーニングの洗浄試験をしていた段階では、他にも洗剤の候補があったのですが、汚れ落ちの良さやオレンジオイルの柑橘系のニオイが心地良く、この洗剤に決めたのでした。

特にスニーカーのニオイ除去、これには他社洗剤と大きな違いが出ました。どれほどの違いがあったのでしょうか？

上の写真、この機械はスニーカー専用の乾燥機です。筒の先から風が送られ短時間で靴を乾かします。他社洗剤でスニーカーを洗ってみると、この機械での乾燥時に靴のニオイが作業現場に漂い、スタッフから臭い臭いとクレームが来たのです！これには正直驚きました。洗ってキレイにしたはずのスニーカーを乾燥させて、なぜそんな臭いが…？

靴の嫌なニオイ、その原因は繁殖した雑菌の排泄物です。乾燥時にニオイが発生するというのは、要するに洗浄で雑菌と排泄物が十分に除去出来なかったことを意味します。乾燥する過程で雑菌臭が送風とともに広がってしまったのでした。

ところが、冒頭でも紹介したスニーカー用洗剤を試してみると、嫌なニオイが全くしない！あれだけ広がっていた雑菌臭が、洗剤を変えると全く臭わなくなったのです。オレンジに含まれる「リモネン」が高い抗菌効果を発揮しているようでした。ニオイ残りが無いということは、それだけしっかりと雑菌を除去出来ているということ。この時点で洗剤の選択肢はほぼ決まりでした。

と、ここまでニオイ除去だけで洗剤を決めたような書き方になってしまいましたが、実際のところ汚れ落ちについては他社洗剤もオレンジオイル配合洗剤も大きな違いを感じることは無く、非常に高い洗浄性を発揮していました。洗浄力が高い理由は、実は洗浄方法そのものにあります。

がっちりマンデーでも洗浄工程が放送されましたが、スニーカークリーニングでは洗濯ドラム内にウレタンマットを大量に投入して、スニーカーと一緒に揉み洗いをします。このマットは、クッション材となって洗浄中のスニーカーを保護しながら、同時にウレタン素材がスニーカーと擦れることにより、表面の汚れを物理的に除去する効果があります。まるで激落ちくんでスニーカーを擦り洗いしているような感じです。この特殊な洗い方により、スニーカーを傷めることなく、でも驚くような汚れ落ちを発揮できるのです。

昨今スニーカーブームが広がる中、様々なシーンでスニーカーを履く機会が増えています。スポーツ庁が推進するFUN+WALKプロジェクトでは、通勤に歩きやすいシューズを…とスニーカーが提案されています。実際にスーツにスニーカーという組み合わせを見ることも増え、違和感が無くなっています。

そうしてスニーカーが広がる一方で、お洗濯が面倒という声を聞きます。仕事で履くのに汚れたままでは…自分で洗ってもニオイが落ちない…など、とにかくスニーカーを履くのはいいけれども、履いたものをどうするの？ということについての便利な選択肢がありませんでした。そこで私達クリーニング事業者の出番、スニーカークリーニングです。

このサービスを始める以前は、帽子からズボンまで洗えるのに、その先の足元をお手頃な価格でクリーニングするサービスがありませんでした。しかしスニーカーが広がる中で、お客様の足元だけが取り残されてていいの？という疑問を解決したくて、いよいよ開始したのがスニーカークリーニングでした。

着たお洋服を必ず洗濯する文化が日本人にはあります。スニーカーも履けば汚れるし、雑菌も増えます。足元エチケットのためにも、是非スニーカークリーニングを試して欲しいと願いつつ、工場では今日もスニーカーを洗っています。