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伝わりにくくても、こだわる ~正栄クリーニングの洗浄品質~

皆さまはクリーニング店を利用するとき、何を重視してその店を選んでいますか?

価格?品質?それとも店員の接客?

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クリーニング店を選ぶ理由は人によって様々ですが、多くのアンケートで一番に上がってくるのは、実は「立地」なんです。毎日通る道路沿いにあるお店、買い物ついでにちょっと寄れるお店、そうしたちょっと寄るのに便利な場所にあるお店を利用する傾向にあります。立地が重要なのは多くの商売に共通するわけですが、特にクリーニングの利用にあっては「わざわざ」ではなく「ついで」で済ませたい、と考える方が多いのです。

とはいえ立地で全てが決まるわけではありません。いくら好立地でも、汚れが全然落とせないクリーニング店や納期が遅れるクリーニング店に通い続けるお客様は少ないでしょう。不愛想な店員が立っているクリーニング店をあえて選ぶでしょうか?立地は極めて重要ですが、その先にある営業努力があってこそ、選ばれるクリーニング店になれるのです。

その営業努力こそが、クリーニング店のサービス品質です。お客様のためにどこまで「こだわる」のか、ということを形にしたのがサービスの質となって表れてきます。

そんな正栄クリーニングの「こだわり」。お客様に選ばれるクリーニング店であり続けるために、工場では「洗浄」「仕上げ」に「しみ抜き」に、店舗では「受付応対」「メニュー」「価格」に「納期」に・・・と枚挙にいとまがありません。

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そのこだわりのひとつ「洗浄」ですが、クリーニング品質はこの「洗い」で決まるというくらいに、正栄クリーニングでは洗剤・機械・プログラムそして溶剤管理にこだわっています。

「洗いにこだわってます」と書くと「クリーニング店はどこもそう言うよね」と笑われそうですが、私は生産管理をしていた時代から、社長となった今に至るまで、洗剤の選定から日々の溶剤管理まで現場の状況を確認し続けてきました。それが正栄クリーニングの品質を決定する大きな要因のひとつと考えていたからです。

特に「溶剤管理」。ドライクリーニングは水の代わりに「溶剤」を使って衣類を洗うのですが、水洗いでは洗濯水は排水しますが、ドライクリーニングの溶剤は繰り返し使います。そもそも溶剤は「油」なので捨てられないし、捨てると勿体ない。だから溶剤は様々な方法でキレイにしながら繰り返し使います。その溶剤をキレイにし続けるのが、溶剤管理というわけです。

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当社では溶剤をキレイに保つためにいくつかの方法を導入しており、そのメインとなるのがフィルターです。ろ紙と活性炭等が詰まったフィルターが溶剤の汚れを取るわけですが、正栄クリーニングではこのフィルターを頻繁に交換しています。使っているとフィルターの機能が低下し、溶剤をキレイにしなくなるからです。更に購入しているフィルターはそのメーカーの最上位品で、活性炭がパンパンに詰まってます!

要するに、最高のフィルターを頻繁に交換して、溶剤を常にキレイに保っているのです。高価なフィルターなので管理コストは高くつきますが、クリーニング品質のベースを作る必要経費と考えています。

フィルターをどんな頻度で交換しているのか?ということが、実は溶剤品質の最も重要なポイントであり、だから社長になった今でも私が確認し続けているのは、このフィルターの交換頻度なのです(確認してるのはそれだけではありませんが…)。

ところがこの洗浄品質、実はなかなかお客様に伝わりにくいというもどかしさがあります。「シミ」は落ちると目に見えて分かりやすいのですが、衣類に付着している「汚れ」のほとんどは目に見えないものであることが多いのです。ほこり、塵、排ガス、汗、皮脂…どれも「付着してる!」とは分かりませんよね。でも着用しているとしっかりと蓄積されていくんです。そんな汚れが残ったままだと、やがて生地を傷めたり変色したり、嫌なニオイが出たりと、衣類の寿命を縮めることになります。

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正栄クリーニングでは、そんな目に見えない汚れも、常にキレイな溶剤でしっかりと除去していると自負しています。「クリーニングなんだから当たり前」と思われるかもしれませんし、ホントその通りなんですが、実はそこにクリーニング店毎の品質があるということを知っておいて欲しいと思います。

目に見えない汚れだけに、落ちても違いが分かりにくく、お客様にはなかなか伝わらないのですが…。それでも、お客様がそのお洋服をより長く着続けられるよう「洗浄」にこだわり続けるのです。繰り返しご利用頂く中でいつか違いに気付いてもらえるかな~なんて思いながら…。

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