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臨床心理士「養育者へのケア」

今回は、臨床心理士の方にお話を伺いました。

cafeシモキタトナリで知り合った方で、雰囲気の柔らかな素敵なお客様でした。なぜ印象をご紹介したのかというと、臨床心理士の方は玉石混交だと経験的に思っているからです。

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児童福祉に関わって10年あまり。二桁以上の心理士の方とお仕事をさせていただきました。一人「この人はスゴイ」と驚嘆した方がいました。その方は、アメリカで臨床心理資格を取得され、日本で就職された方でした。以前、私が担当した子が道端で突然記憶喪失になり、途方に暮れたとき「おにぎりをあげるよう」助言(!)して下さいました。何を聞いても、具体的な回答が返ってくるので随分質問責めをさせていただいた憶えがあります。

その人いわく「日本の臨床心理士は、実戦練習が圧倒的に少なく、どうしても個々人の価値観や性格が作用しがち(※)」

(※記憶なので不正確です。また個人的な私見です。以下同様の前提で続く)

児童養護施設における心理士の役割とは「本人の説明書を提示してあげること」。人が性格を変えるには、体感で2倍の時間が必要。児童養護施設において、わずかな在所期間でできることは(当時、高齢児担当でした)児童が自分自身の性格の凹凸を理解すること。完成しなくても、自分の説明書をもって自立していけることを目標とする。そう、私は習いました。

児童養護施設で、心のケアも担うとき、心理職との連携は欠かせません。私たちは彼らに人間関係を提供します。リビング、廊下、個室など都度の場で、共に住まう私たちが児童と対峙する生活場面面接。決められた時間、決められた場、約束された空間、構造化された場で、第三者的な立場でもって心理職が実施する心理面接。両者はタイヤの両輪だと思っています。

そんな臨床心理士の方に、児童福祉における「大切にされていること」を伺いました。

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今回取材に応じてくださった臨床心理士の方は、自他の境界がはっきりしていると、私は感じたのだと思います。それは近すぎず遠すぎずの「物腰の柔らい」印象につながり、同時に逆転移を起こしづらい方だと、私が経験的に判断したのだと思います。実際取材中に「心理士さんの適正」について伺うと「自分の問題が解決している人」と即答されていました。

お仕事の経験としては、親御さん対応が多いとのこと。そんな前提で視聴していただけると幸いです。

(私見づくしの文章ではじまりました。ご容赦ください)

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(視聴に年齢制限を設けています。ご承知おきください)

以下、別の児童養護施設職員さんからのコメントを併載しています。

ご参照ください。

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新人の職員さんから「どういうことを意識してケアをしていますか?」と相談を受けたことがあります。
その中で『保護者の方にもきちんと説明が出来るケアをしようと思っている』と答えたことがあります。
子どもへの説明と、保護者の方への説明に差があると不信感に繋がりますし、子ども達からの信用も無くしてしまいます。裏を返せばそこの信頼感を得ることができれば、最終的な目標の一つでもある、親子関係の再調整もスムーズになるのかなと思っています。
入所児童の子ども達の保護者の方の中には、ご自身も大変な生活をされてきた方もいます。子ども達のケアはもちろん、家族単位でのケアができるようになることも目指していきたいです。(F)
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以上です。

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