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左利きの生徒さんへの書道の指導②―加藤双涛先生の場合

左利きの生徒さんの指導の仕方につきまして、
書道玄海社・師範の加藤双涛先生
にお話を伺いました。

毛筆と利き手の関係についてはこちらの記事へ


<主宰されている書道教室の概要についてお教えください>
2002年ごろから米軍横田基地とあきる野の自宅でクラスを開いてきました。横田基地の方は2年ほど前にに同じ玄海社・準師範の宇野双隆さんに引継ぎ、現在はあきる野市の自宅(SOTO書道塾https://www.katosoto.com)で教えています。

<左利きの生徒さんへの指導はどのようにされてますか>
横田基地では左利きの方はたしか数名いらっしゃいました。、1~2ヵ月未満といった短期の方が多かったため、右手に持ち変えることはせず、左手で書いていただきました。
絵を専門とされている方が半分ほどいて、かなり 器用に筆を使っていました。
下図はAlysaさんという方が1か月ほど通われた際の作品です。やはり絵を描かれている方で、飛び抜けた書のセンスがあり、印象に残っています。
下図は、私の娘の小学6年生の時の作品です。もともと左利きですが、小学校へ上がる時に「字は右で書いた方が良いだろう」ということで同じ玄海社の伊藤双胤先生のお世話になって、右手で書いた作品です。

左利き

<先生の左利きの生徒さんの指導にあたってのポリシーをお教え下さい>
現在も中学生で左きの生徒さんがいて、右で書かれています。強制することはできませんので、学年やその方の特性を見ながら指導しています。

左利きの割合

(http://www.doublehand-masters.com/left-hand/fact/ratio_lefty.html)

上図から日本では左利きの割合は多い方ですが、実際に書道クラスに来られる方の頻度はむしろ少なく、アメリカと逆のような印象です。アメリカでは両利きの割合が 28%ぐらいあり、私の娘の場合は、字を書く以外は全て左といった具合で個人によりいろいろです。


どうも有難うございました。 (インタビュアー 池山光琇)


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