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つまらない◯◯◯◯

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最初にセックスしたあと、シャワーを浴びてからベッドに並んで横になっているとき、聡美が「私たちが付き合ってるって知ったら」というように話していて、ぎょっとした。もうこれで付き合って…
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#連載小説

【小説】つまらない◯◯◯◯ 1 (※R18設定ですがエロくはありません)

 根本まで入っているはずなのに、スムーズに入るところまでだとやっぱり足りていない感じがし…

正田幸大
1か月前
7

【小説】つまらない◯◯◯◯ 42

 もうすっかり硬くなっているのに、聡美は目を伏せたまま、息を潜めているようにしてペニスに…

正田幸大
17時間前
2

【小説】つまらない◯◯◯◯ 41

 タバコを消していると、聡美が細く息を吐いて、一段落ついた感じにため息をついた。聡美のほ…

正田幸大
1日前
3

【小説】つまらない◯◯◯◯ 40

 今となっては、三十二歳にもなったうえで年上の女の人と付き合っていて、そんなふうに思って…

正田幸大
2日前
3

【小説】つまらない◯◯◯◯ 39

 テレビの中では、サッカーコーナーが終わって、野球のニュースが始まっていた。 「もういい…

正田幸大
3日前
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【小説】つまらない◯◯◯◯ 38

 聡美が俺のことをつまらなくても平気な人だと思っていなくて、自分と同じような楽しいのが好…

正田幸大
4日前
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【小説】つまらない◯◯◯◯ 37

 多くの人は、具体的に褒めてあげたいとも、具体的に褒めてもらいたいとも思っていなかったりするのかもしれない。褒める側はよくわからなくても褒めておくものだと思っているし、褒められる側もよくわからないなりに褒めてくれているものだろうとわかっているうえで、それを当たり前に思っているのだろう。それしかないのが当たり前だから、ただ積極的に褒めてあげるだけで、褒める側も気分がよかったりするし、多くの人にとっては、そうやって積極的に褒めてくれる人は接していて気分のいい人だったりするのだろう

【小説】つまらない◯◯◯◯ 36

 俺がどうして聡美の前に付き合っていた人と別れたのかという話は、かなり端折っていたとはい…

正田幸大
6日前
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【小説】つまらない◯◯◯◯ 35

 俺のことにしてもそうなのだろうけれど、聡美はある程度誰のことでも好きになれてしまうのだ…

正田幸大
7日前
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【小説】つまらない◯◯◯◯ 34

 聡美がテレビにアップになったサッカー選手に「この人かっこいい」と言った。  俺もテレビ…

正田幸大
8日前
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【小説】つまらない◯◯◯◯ 33

 今までずっと、疲れている人と関わるはしんどいなと思ってきた。疲れてしまっている人は、自…

正田幸大
9日前
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【小説】つまらない◯◯◯◯ 32

 聡美の手が頬に触れてきて、鼻のほうに動いてきた。なんとなく鼻に触れられたくない感じがし…

正田幸大
10日前
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【小説】つまらない◯◯◯◯ 31

 聡美はどうなんだろうなと思う。聡美には世界はどういうものに感じられるのだろう。傷付けら…

正田幸大
11日前
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【小説】つまらない◯◯◯◯ 30

 そういう安全な場所を確保したいという気持ちは、寂しさと不安が強い状況をずっと生きていれば当たり前のように湧いてくる気持ちなのだと思う。俺が付き合った人にしても、二十五歳から四年付き合った人以外は、みんながそういう気持ちを持っていた。二十五歳から四年付き合った人は、家族とか家庭に対して、ただ不幸を作り出すことしかできない、よくない仕組みというようにしか思っていなかった。記憶にあるかぎり、両親が一緒に笑い合っている光景を一度も見たことがないというような環境で育ってきた人だった。